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ホンダ 新型 レブル 1100 試乗会! (Part2 試乗編)
- 最新ニュース
- 2021.03.19
神奈川県逗子市で行われた 「Honda Rebel 1100 報道試乗会」のPart2 前回の開発者インタビューに続き、今回は試乗のレポートです!
神奈川県逗子市で行われた 「Honda Rebel 1100 報道試乗会」に参加しました。
この日は開発者インタビュー、試乗会、純正アクセサリー装着車の撮影が行われました。
技術解説編
https://www.moto-auc.com/report/news/1100
Part1 開発者インタビュー編
https://www.moto-auc.com/report/news/1100-part1
Part2は、試乗インプレッションをレポートします!-
大型クルーザーモデル レブル1100の開発コンセプトは「Sit back & Enjoy the ride」
レブル1100は、車体をレブルシリーズ共通の特徴である「低いシート高と、ライダーの股下でフレームのくびれを持たせた形状のナロースタイル」とすることで、「低重心で安定感のある足つき性」を実現した話題の新型車。
開発者インタビューの最後に、開発責任者の古瀬氏から「試乗の際は、レブル1100の「二面性」を楽しんで下さい。」とのアドバイスをいただきました。
試乗では、それぞれの分野の開発者の方々にインタビューで伺ったポイントを確認したいと思います!。
試乗の前にレブル1100の「扱いやすさ」の大きなポイントを理解するために、会場スタッフの「サキさん」に協力をお願いしました(撮影時はライディングジャケットを着てくれました)。
レブル1100のシート高は「700mm」という、「リッターバイク」としてはかなり低めの高さです。
「身長158cm」の彼女が跨った状態で「両足ベッタリ」の上、かるく「ひざが曲がっている」のが分かります。サキさんはバイクの免許は「原付のみ」ながら、撮影のためにサイドスタンドを上げてもらいましたが、見ていて不安感はまったくありませんでした。
この日、試乗した女性ライダーは「跨った状態で、足を使って後退することが出来た。」と言っていたそうなので、これは多くの人が、街中のスペースが狭いバイク駐輪場での切り返し等の際に大いに助かると思います。
試乗車は、レブル1100 DCT ボルドーレッドメタリック。
発着地は「リビエラ逗子マリーナ」内の特設会場です。この日は、前日の降雨と強風から一転しての、最高気温14℃の快晴、やや風はありながらも試乗日和の一日でした。
普段乗っている250ccスクーターのつもりで跨るとシートの低さに驚きますが、駐車場を出る前には馴染みました。低いシート高と上体が起きたアップライトなライディングポジションが快適な印象です。
レブル1100は「ブラックアウト」された各部の凄みがありながら、なぜか威圧的な印象は受けません。「ちょっと跨ってみたい」と思わせるフレンドリーな雰囲気がありますね。
オートマチックトランスミッションの「DCT」は、イグニッションをオンにして、右グリップの赤い「スタータースイッチ」を押してエンジンを始動し、その下の「D」ボタンを押せば、あとはスロットルを開けるだけなので発進は簡単です。
エンジン音はかなり存在感が高く、「大排気量ツインエンジン」の迫力を実感出来ました!
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いざ!公道へ! モードごとの違いを体感
ライディングモードは標準の「スタンダード」で発進し、一般道に出て試乗開始。
有料道路の「逗葉新道(二輪車は50円。ETC不可)」に至る道のりでは、「JR 逗子駅」近辺は道が狭いうえに車と人が多くて神経をつかうエリア。そんなところでも、DCTのおかげでクラッチレバーとチェンジペダルの操作から解放され、運転に集中出来ました。
短時間ながら、高速道路を走行しました。ゲートでは標準装備のETCを使用。
横浜横須賀道路の制限速度80キロ近辺ではエンジンは2,500回転くらいになり、この速度域でも「パルス感」を感じながら豪快に走れました。
モードを「レイン」にしてみると穏やかな印象になりましたので、疲れた時はこちらを選択するのもアリかも?です。
高速を降りて海岸線に向かう途中に「プチ峠道」がありました。
ここでは「スポーツ」モードを選択して走行しましたが、エンジン音が変わってスロットルレスポンスが鋭くなり、キビキビ感が増したのが分かります。
全長2,240mm、車両重量233kg(DCT)の大型クルーザーモデルで、タイトな道幅でのコーナーリングでしたが、ボディサイズを意識せずスポーティーな乗り味を楽しめました!
道路を下っていくと、横須賀市の「佐島漁港」近くの海岸線に出ました。
ここまで走って感じたのが、タンク上面の前方がワイドになっていて視覚的には「リッターバイク」を運転しているという実感がありながら、シートに近いほうは絞られている「スカロップ(ホタテ)形状」になっているので、実際には大きなバイクをライディングしているという「圧」が少ないということ。
車体が低重心なのも効いていて、安心感が高いです。
「県営 立石公園 駐車場(無料)」。絶景の海岸に面した人気のスポットで休憩。
走行中にちょっと手が冷えてきましたので標準装備のグリップヒーターをオンに。メーター内に設定レベルが表示されるので確認がしやすかったです。
「長者ヶ崎 駐車場」は本来は富士山がキレイに見えるスポット。午前に通った時には見えていたので撮影のために寄りましたが、午後の時間は花粉の影響(?)からか、まったく見えませんでした・・。
ここは下のエリアが「砂地」でターンの際にバランスを崩しやすいので、あまり大きなバイクでは行きたくないところですが、レブル1100は余裕で足がつくので問題なく入っていけます(笑)。
葉山御用邸近くにある「県立近代美術館」は、緊急事態宣言下のため閉館中。
DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)は、意識をしないとスクーターみたいに普通に走れてしまいますが、ギアが変わる際に注目するとやはり「バイクを運転している」という実感が高いのを感じます。気が付かないくらいに仕事をしていながら、実はスゴイ働きをしている「黒子」のような存在ですが、このバイクの「楽しさ」を確実に引き上げています!
「真名瀬海岸」付近。ここでは奥に「江の島」が大きく見えます。
サイドのボリュームはやはり「大型バイク」なのですが、運転中はあまり意識をしなかったです。運転がラクなので、こうして気軽に停めて写真を撮る余裕がまだあります。
「葉山マリーナ」前。このエリアは写真映えするスポットが多数ありますね。
レブル1100はちょっと近所にショッピング、という使い方も可能なくらい「扱いやすい」と感じました。
「小浜海岸」前。ここに至るまでの道沿いはオシャレなショップが増えました。
ぜひ(免許があれば)レブル250、500ユーザーは、1100を体験していただきたいと思います。
試乗後は、楽しくて疲れは感じませんでした(笑)。
レブル1100は、「リッターバイク」でありながら「普段使い出来る」仕上がりになっているのが分かりました!
ぜひ、ショップで触れてみて下さい!
ホンダ レブル 1100
https://www.honda.co.jp/Rebel1100/
次回は、「純正アクセサリー装着車」をレポートします!
(取材協力)
本田技研工業株式会社
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
(写真・文)
森井智之