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【自動車技術展】人とくるまのテクノロジー展2018 2輪ブース レポート!

  • 最新ニュース
  • 2018.06.03

5月23日(水)~25(金)パシフィコ横浜・展示ホールにおいて「自動車技術展 : 人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」が行われました。2輪車の関連ブース中心に展示のレポートいたします。

  • 「自動車技術展 : 人とくるまのテクノロジー展」とは?

このイベントは、「自動車業界の第一線で活躍する技術者・研究者のための自動車技術の専門展」として、1992年より開催されています。「自動車産業の技術革新へのあくなき挑戦」をテーマに、メーカー、サプライヤーが最新技術を展示。国内でも有数の出店規模を誇り、毎回多数の来場者が訪れます。


技術展のため専門的な展示が中心ですが、いずれも最新の自動車技術で大変興味深く、また各メーカーの説明員の多くが第一線の現場の方なので、貴重なお話を聞ける場として毎回注目している催しです。ワークショップ、特別セッション、試乗会等も同時に行われていますが、人気のイベントは事前の登録で枠が埋まってしまいます(一部、当日枠あり)


会期が平日開催のため、来場者の多くは自動車業界の関連者になりますが、登録をすれば「一般」での入場も可能です(入場無料)。例年、横浜の次は名古屋で開催されています。最新テクノロジーに興味のある方はオススメの展示会です。

  • 2輪車メーカーは、ホンダ、ヤマハ、スズキが最新技術を展示

メーカーブースは、それぞれのアプローチで、最新の技術を紹介していました。


▼ホンダブース

4月2日に発売されたゴールドウイングを展示。ゴールドウイング ツアーに加え、外装のないモデル、エンジン単体、ミッション(カットモデル)を展示して機構をアピールし、新型車の詳細をパネルで紹介していました。何と言っても注目を集めていたのがストリップモデルのゴールドウイング。

多くの来場者がダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションのリンク構造やエンジン、フレーム等をしゃがみ込んでまで時間をかけて見ていました。説明員の方が「社内の精鋭を集めて開発した」というゴールドウイングの詳細を、多くの方に自信を持って説明していたのが印象的でした。個人的は、このイベントに合わせて作製されたミッションのカットモデルに惹かれましたね。


▼ヤマハブース

東京モーターショー2017で展示されたモトロイドを展示し、技術説明&プレゼンテーションをしました。モーターショーの時とは異なり、ほぼフロアレベルでの展示で、尚且つ距離が近くて目の前にありましたので、今回は上から下から貴重な車両の詳細を見ることが出来ました。シャープなデザインと自立する車体は非常に未来的で、見ていてワクワクしますね。


ブースの壁で、モトロイドのめざしたテーマ「人とマシンが共響するパーソナルモビリティ」の概念と、「アンリーシュド・プロトタイプ(常識からの解放)」をコンセプトに開発した各種技術を説明していました。「移動の道具を超えたモビリティの未来像への期待」の具現化を提案したモデルの注目度は高く、多くの来場者が足を止めて車両をチェックし、説明員の解説を聞いていましたね。



▼スズキブース 

GSX-R125 ABSを展示し、技術説明をパネルで行いました。高出力のエンジンとコンパクトな車体、GSX-Rシリーズを踏襲したフルカウルのスタイリングを持つフルサイズの125ccモデルとして、エンジン、ボディワーク等をパネルで説明。ブースにいた説明員の方が商品企画部門とのことで、日本市場への導入経緯をお話してくれました。

フルサイズ125ccは、日本市場は厳しいとの意見が社内であったとのことですが、説得し発売にこぎつけたとのことです。先日の一般向け試乗会での反応は、好評だったと伝えました。このイベントは、普段は話せないメーカーの方に意見や要望を直接伝えることが出来る貴重な場でもありますね。

  • サプライヤーブースでは、興味深いパーツの展示が多数!

サプライヤーブースでは、電動化、電子制御、小型、軽量化で、ライディングをサポートするウェーブが、バイクの世界に押し寄せているのを実感する展示でした。



▼ボッシュ(BOSCH)ブース 

「包括的な電動化ソリューション」として、「インハブモーター式電動スクーター総合システム」を展示。小型車向けのインハブモーター、リチウムイオンバッテリー、コントロールユニット、コネクティビティボックスからなるシステムで、「持続可能性や都市化のトレンド」に対応する電動車両の利点を説明していました。


シンプルなシステム構成は、バイクの車体レイアウトの自由度を拡げる可能性を感じさせます。同システムを補助するスマートフォンのアプリを利用した提案は、今後のトレンドを予感させますね。



▼コンチネンタル(Continental)ブース 

ブースの一部でバイク用の各種デバイスを並べて展示。説明員の方が「バイクには、万人がもっと運転しやすくなるような手助けが必要」との上で、電子制御や油圧によるクラッチやミッション等のパーツでライディングを補助するシステムを説明してくれました。それぞれのパーツは普段目にすることは余りありませんが、今後のバイクには順次組み込まれていくのが必然になるような気がします。


▼エクセディ(EXEDY)」ブース

クラッチメーカーのエクセディでは、各種の「展開モデル」に加え、開発品の「アシスト&スリッパークラッチ」を展示。展示の中でも目を引いたのが、ヤマハのMotoGPマシンに供給しているクラッチの展示です。説明員の方が、2009年の供給開始時の開発メンバーの一人だったとのことで、当時のお話を聞いて盛り上がりました(笑)。


クラッチの性能でレースにおいて特に注目されるのがスタート時の「スタート特性」とのことで、担当時、有料チャンネルのレース中継でスタートがうまくいくか、毎回見入っていたそうです。確かにレースでは「ロケットスタート」が決まると順位が大きく変わりますから、大変な重責ですね。


▼エフ・シー・シー (F.C.C.)ブース

クラッチメーカーのエフ・シー・シーでは、各種クラッチを展示。アシスト&スリッパークラッチでは、「ドゥカティ パニガーレV4」採用タイプに加え、「ヤマハ YZF-R15」用を展示(150ccクラスでは世界初採用)。また、4月21日に行われたル・マン24時間耐久レースでF.C.C. TSR Honda Franceが日本チーム史上初の「優勝」を達成しました。過去のレース車両とともに、レース結果のパネルと優勝トロフィーを展示し、快挙を伝えていました。


▼ケーヒン(KEIHIN)ブース

二輪車用コーナーでは各種製品の展示、説明と共に、高まる排出ガス規制に対応した「車載式故障診断(OBDⅡ)システム」で、多種多様なエンジンへの適合の取り組みをモニターで説明していました。小型、軽量化されたポート内噴射用インジェクターや電子制御化された最新の各種デバイスは、普段目にすることがないので興味を引きましたね。バイクの調子をECUで監視して、不具合発生時には故障診断機(Scan TOOL)を繋げて対応するのを、修理の現場で目撃する機会が多くなるのを予感させる展示でした。


▼ショーワ(SHOWA)ブース

「二輪車用電子制御技術」の展示で、二輪車の知能化、高性能化に対応した各種システムを提案。二輪車電子制御技術シリーズの「ショーワ・イーラ ステアリング」と「ショーワ・イーラ ライドハイド」のデモを展示して、開発概要を説明していました。ステアリングは、スマホを模したモニターからステアリングダンパーの制御を調整出来るシステム搭載で、興味を引きました。展示のリヤサスでコイルがライムグリーンなのは、カワサキ車に供給したサスペンションとのことでした。


▼東京アールアンドデー (東京R&D)ブース

素晴らしい仕上がりのカーボン製カウルを展示。シートカウルは、フレームレスでライダーの体重を支えるとのことです。ブースには1984年にオートクレーブ製法で初めて作成された車両(TRDEX-1)を合わせて展示していました。基本的な製法は当時と現代も変わらないとのことですが、最新の製品は超高強度と軽量化を実現しています。


■自動車技術展 : 人とくるまのテクノロジー展2018 横浜

https://expo.jsae.or.jp/


<取材協力>

公益社団法人自動車技術会


(写真・文)森井智之

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