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「高校生の自動二輪車等の交通安全講習」報道取材会レポート!
- 最新ニュース
- 2020.09.01
2020年8月24日(月)に「東武かすみ自動車教習所」で行われた「令和2年度 高校生の自動二輪車等の交通安全講習」の報道取材会レポートです!
2020年8月24日(月)に、埼玉県川越市の「東武かすみ自動車教習所」において 「令和2年度 高校生の自動二輪車等の交通安全講習」の報道取材会が行われました。
このイベントは、高校生のみを対象とした交通安全講習会で、バイクを安全に運転するための技術と知識を、実技講習と講義で学びます。
参加者は自分のバイクで実技講習を受け、運転操作の理解を深めます。
さらに講義では交通社会の一員としての心構えや、交通事故に遭遇した際の人命救助等を学びます。
バイクの窓口では、去年のイベントを岸田彩美さんによるレポートで掲載。
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開講式スタート!まずは準備体操から
埼玉県の公立高校は自動二輪車における「三ない運動」を2019年度より見直しました。
埼玉県「高校生の自動二輪車等の交通安全に関する指導要領」
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2018...
これにより、自動二輪車等の運転免許の取得等を希望する生徒は保護者の同意の下、学校に書面を届け出た上で、(条件付きながら)自動二輪車等での通学を許可するようになりました。
学校は運転免許取得者を把握し、県等が主催する「交通安全講習」の受講を促し、生徒の交通安全指導を実施。今回のイベント後にも、主催者から学校へ参加の報告が行われます。今回は約30名が参加しました。
埼玉県警 交通部 交通機動隊「SKIP」に所属の女性白バイ隊員の原田さんと山根さんが白バイとスクーターで各コースを実技講習前に走行。
お二人が鮮やかにバイクを操る姿を見て、参加者から「カッコいい!」との声が!
午前9時の開講式からスタート。最初に、その日の体調チェック、日常点検、ライディングに適した服装の重要性を説きました。ライディング前に全員で準備体操をして、体をほぐします。
参加者アンケートでは多くがバイクを「ツーリングで使用する」と答えていたのが印象的でした。
乗車姿勢での大切な「3つのポイント」として、
1.目線。
2.上体は気持ち猫背で。
3.ステップは内またで。
と分かりやすく説明。
また、この時出てきたバイクの乗車前点検の頭文字「ぶたと燃料」って分かりますか?詳しくは下記のページで!
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実技講習のコースを紹介!
この日行った実技講習のコースを紹介。
千鳥走行。狭い間隔に置かれたパイロンのあいだを通過。バイクを傾けず、低速で大きくハンドルを切って曲がるので慣れないとバランスを崩す、いきなり難しい課題でコースアウト続出(笑)。
一本橋。タイム順で上位5名にTシャツがプレゼントされました!
スラローム。複数回行うことにより、切り返しのタイミングがつかめるようになったと思います。
八の字走行。コースは平地と写真の難易度が高くなる傾斜地を用意。小回りでバンク角が深くなるので多くの参加者が苦戦!
ブレーキング。今回は時速30キロの走行からパイロン手前で止まることによって、目標へのブレーキのタイミングを学びました。
法規走行。一時停止等の法規を正しく理解して走行出来るかをチェックしました。
コーナーリング。時速25キロ(右)と、35キロ(左)での違いを体験。わずか10キロ差ながら、速度を増すと35キロでは走行ラインが2本線内を維持できず、バンク角が深くなるなど大きな違いがありました。
同時間帯に、教室内では自身のバイクがない参加者のために座学が行われていました。セーフティライディングのための「危険予測トレーニング」等をビデオを見ながらディスカッション。
詳細は下記ページで!(動画あり)
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指導員のアドバイスを受け、みるみるうちに上達!
実技講習は、各組に分かれて課題走行を実施。
各エリアに指導員を配置して走行の注意点をアドバイス。回数を重ねるうちに上達しているのが分かりました!
バイク女子は2名が参加。写真の彼女は、学校の許可を得てヤマハ ビーノで通学しているとのこと。
ヤマハ SRX400で参加の女子は顔出しNGのため許可をもらって走行中を撮影。いずれも保護者同伴での参加でした。
参加車両は50ccスクーターが多数派ながら、各排気量の多彩なバイクが集結。 左上はレア車(?)なヤマハ YZF-R125。
ホンダ CB400SF等のスポーツバイクも多数参加。右下のカワサキ GPZ400Rにオジサンたちが興味津々(笑)。
実技講習後は教室を使って講義が行われました。 元白バイ隊員の講師による「二輪車の特性」や「交通事故時」の対応等を学びました。
この中で「二輪車と四輪車で異なること」として「二輪車はバランスをとりながら走行するもの」で「前輪ブレーキ、後輪ブレーキの2系統のブレーキがあり、それぞれ特性が異なる」と説明。
加えて被害軽減に「もっと大切なこと」は、「第3のブレーキ」としての「心のブレーキ」の重要性を強調していたのが、心に残りました。
救急救命法の講義では、胸骨圧迫による心臓マッサージやAEDの操作方法を学び、参加者代表による実践が行われました。
現在、通常では救命活動で行われる「人口呼吸」は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により行われていないこと等、様々な内容を時間を使って説明を受けました。
今回の実技講習に近い内容の体験型二輪車安全運転講習会(グッドライダーミーティング)は、全国で開催しています。
日程や開催地、講習内容等は下記のページから!