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「電動二輪車用交換式バッテリー相互利用を可能にする標準化合意」報道説明会レポート

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  • 2021.04.02

​2021年3月26日(金)に合意された「電動二輪車用交換式バッテリー相互利用を可能にする標準化」の報道説明会レポートです!

2021年3月26日(金)「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム(以下、コンソーシアム)」は電動二輪車普及に向け、相互利用を可能にする「交換式バッテリーとそのバッテリー交換システムの標準化(共通仕様)」に合意しました。


今回、報道関係者に向けた説明会が開催され、参加しましたのでレポートします!

  • 日本国内における「電動二輪車」の普及を目的に発足

最初に、今回の発表に至る経緯の説明がありました。


「コンソーシアム」は、2019年4月に、本田技研工業株式会社、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社の4社により、日本国内における「電動二輪車」の普及を目的に発足。

二輪車を「電動化」する理由は「環境意識の高まり」における「カーボンニュートラル社会」への対応となります。


登壇者 (左から)

本田技研工業株式会社 二輪事業本部 事業企画部長 三原大樹氏

川崎重工業株式会社 モーターサイクル&エンジンカンパニー 企画本部 渉外部長 古橋賢一氏

スズキ株式会社 二輪事業本部 二輪営業・商品部 商品企画グループ長 田中強氏

ヤマハ発動機株式会社 LM 事業本部 MC 事業部 戦略統括部長 有西達哉氏


2年にわたって「より環境にやさしく利便性の高いモビリティ」としての電動二輪車普及の課題である「航続距離や充電時間」への解決方法の一つとして共通利用を目的とした「交換式バッテリーとそのバッテリー交換システム」標準化の検討を進めてきました。


ホンダ PCX エレクトリック (2018年11月に参加した試乗会での写真)。

原付二種(125cc相当)に区分される車体とパワーユニットは、街中での充分なパフォーマンスを発揮し、快適な走行でした。


電動二輪車普及に向けた課題(「充電時間」「航続距離」「コスト」)の解決に向けては、共通仕様の「交換式バッテリー」が有効との結論に至りました。

(車両の「性能」においては各社の競争領域。)


ホンダ ジャイロ e: (2021年3月25日 法人向けに発売開始。車両はプロトタイプ)


「共通仕様合意の意義」は「どこでも」「どれでも」。

従来の電動二輪車用バッテリーにおける「固定式」や「着脱式ながら専用品」から、共通仕様の「交換式バッテリー」とすることによって

・「充電時間」は「充電済みバッテリーとすぐに交換」

・「航続距離」は「交換により航続距離を延長」

となります。


※ 新規に開発するバッテリーは、現在、ホンダ車が採用する「モバイルパワーパック(写真)」より、「小型、軽量」を目指す方針。


「交換式バッテリー」とすることでの有用性は上記以外にも、

・二輪車以外への適用も可能。

・普及による低コスト化。

が見込まれます。

  • 電動二輪車普及のための実証実験「eやん OSAKA」

日本自動車工業会、大阪府、国立大学法人 大阪大学の3者で2020年9月からの約1年間行っている、電動二輪車普及のための実証実験「eやん OSAKA」では「利便性」と「街中交換での有用性の検証」をコンソーシアムと連携してデータを取得。


ホンダ ベンリィ e: (原付一種相当)20台を使用し「大学」と「コンビニ」でバッテリー交換を行う実証実験を継続中。(写真の車両とは仕様が異なります。)


ホンダ ベンリィ e: は、郵便配達中の車両を見掛ける機会が増えてきましたね。


「コンソーシアム」は「メーカー」としてバッテリーの規格を決め、「交換インフラ(バッテリーステーション)」については政府や自治体、エネルギー産業等の民間企業での整備となります。

当面の計画では、街中を中心に「交換インフラ」を整える予定です。


ヤマハ E01 (東京モーターショー2019 出展モデル。エンジン出力125cc相当。)


共通仕様の一部は3月19日に発行した公益社団法人 自動車技術会規格(JASO)のテクニカルペーパー「TP21003」のガイドラインに準拠し、構造や保護回路等の技術的な仕様に合意。


交換式バッテリーは「バッテリーシェアリングサービス」を軸に、車両以外にもコンビニでの非常時や家庭用等の二次利用の活用が見込まれます。


ヤマハ E02 (東京モーターショー2019 出展モデル。エンジン出力50cc相当。)


将来的には、国際的な相互利用の発展性にも期待が持たれます。


ヤマハ E-Vino (東京モーターショー2019 出展モデル。特別カラー。)


今後はバッテリー交換システム標準化において、各社車両でのバッテリーの「ユースケース」を議論し、共有に時間を掛けるとのことです。


交換式バッテリーの相互利用を可能にする標準化の合意は、電動二輪車普及の第一歩として、今後の展開に期待をしたいと思います!

(取材協力)

本田技研工業株式会社

川崎重工業株式会社

スズキ株式会社

ヤマハ発動機株式会社


(写真・文)

森井智之

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