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ホンダ コレクションホール展示車両 小型CB試乗会レポート!
- 最新ニュース
- 2019.07.04
今回のイベントはなんとコレクションホールに展示されている車両を試乗するという貴重なレポートです!展示車両を走れる状態で保存することを「動態保存」というみたいですね。
ツインリンクもてぎ内のホンダコレクションホールでの「ドリーム CB750 FOUR誕生 50年特別展示」取材時に、コレクションホール所蔵の車両を使ったメディア向け試乗会が行われました。
ホンダコレクションホールでは、展示車両を走行可能な状態での「動態保存」をしています。
このため「静態保存」と違い、パーツの交換により製造時と生産年の異なるパーツが組付けられることもありますが、何と言っても現代においてすでに生産を終えたバイクの「走行を見られる」というのは素晴らしいことだと思います。
この日はその車両を使用した試乗会という特別な機会です。
用意された車両3台。
3台のタイプが似ているのは、試乗コースが狭いうえに路面が石畳、それもコース奥は苔が生えているところもあり滑りやすいということを配慮された車種選択とのことです。
割り当てられたスケジュールで午前に館内の展示を撮影していたら、午後に試乗する車両のネームプレート脇がポッカリと空間が空いていました。そう、午後に試乗する車両は走行後に展示車両になるのです!。これを見て一気に緊張しました(笑)。
以下は発売年順での紹介です!。
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ベンリイ CB90
ベンリイ CB90 (1970年 昭和45年)。
小排気量系の縦型エンジンでは開発順により、この90ccが最初とのこと。
最近までエイプ等に搭載された息の長いエンジンの原型です。
高回転高出力のOHCエンンジンをダイヤモンド型パイプフレームに搭載。
5速ミッション。 他の2車と違い、タコメーターなし、リヤキャリア付きという装備。
3車に共通するのが、イグニッションキーのシリンダーがタンク左下にあること。
試乗の際、跨った後は視界に入らないので「ON」にしないでキックペダルを踏んでエンジンが始動しないでアセる・・をやらかしました(笑)。
乗り比べて感じたのは、3車の中で乗り易かったのがCB90でした。
その感想をスタッフの方に話したら「コースとの相性が良かったのでしょう」とのこと。他車より低速寄りのエンジン設定のため、そのように感じたのかもしれません。
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ベンリイ CB50
ベンリイ CB50 (1971年 昭和46年)。
フロントフォークはブーツ付き。ブレーキは前後ドラム式。
ロングタンク、タコメーター装備でよりスポーティーな印象。
CB50は個人的に過去に身近な存在であったため、3車では一番思い入れがあるバイク。この日の試乗で気分は高校時代に逆戻り!?
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CB125JX
CB125JX (1975年 昭和50年)。
フロントブレーキはディスクながら、今では見かけないワイヤーでの機械式。
フロントサスが現代的になっているのが分かります。
いずれもよく整備されていて快適な走行が出来ました。
(この日のためにタイヤは全て新品に交換)
特にエンジンは現代でも通用するフィーリングと感じました。
コレクションホールスタッフの方によると、一番進化しているのは「ブレーキとサスペンション」とのことです。ただ、今回の試乗では3車ともこのコースでは十分な性能の印象でした。貴重な体験をさせていただいたスタッフの皆様に感謝の想いで試乗は終了。素晴らしい走行でした!
今回のコースを使用したデモンストレーション走行「WEEKEND RUN」が開催されています。コレクションホールのサイトで走行スケジュールを確認して下さい!
ドリーム CB750 FOUR 誕生50年 特別展示
https://www.twinring.jp/collection-hall/event/1904...
ホンダコレクションホール
https://www.twinring.jp/collection-hall/
(取材協力)
本田技研工業株式会社
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
(写真・文) 森井智之