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ホンダ CT125・ハンターカブ 取材会 Part2 開発者インタビュー!

  • 最新ニュース
  • 2020.07.30

2020年7月15日(水)に栃木県のツインリンクもてぎで行われたHonda CT125・ハンターカブ取材会。今回は開発者インタビューをお届けします!

2020年7月15日(水)に栃木県のツインリンクもてぎで、Honda CT125・ハンターカブ(以下、ハンターカブ)のメディア向け取材会が行われました。


当日は長引く梅雨空の中、午前中に屋外撮影と試乗、さらにハンターカブ歴代モデルの屋内撮影、最後に開発者インタビューと取材が目白押し!


その中で今回は、開発者インタビューをお届けします!

  • 「自然をゆったり楽しむ、トレッキングCub」

ハンターカブは、「自然をゆったり楽しむ、トレッキングCub」をコンセプトに、興味や好奇心がわいてくるような「充実した休日を過ごす相棒」として開発されたモデル。


スーパーカブ C125をベースとしながらも、エンジンは中低速寄りの出力特性に変更し、フレーム補強、足まわり変更等を行い、「より見晴らしの良い」ライディングポジションにより、幅広いシチュエーションでの使用を想定しています。


この日の取材は、前回レポートした「試乗」からスタートしましたので、インタビューは走行後の印象を伝えながらとなりました。


Part1はこちらから!

https://www.moto-auc.com/report/news/ct125-part1-1

  • 初の「オンライン取材」でのインタビュー

今回のインタビューは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、タイにいる開発者と初の「オンライン取材」となりました。

モニター越しでのやり取りでしたが、まったく問題なし。渡されたスケジュール(午前11時スタート)から、タイと日本は「時差2時間」とわかりました(笑)。


お話しは箕輪和也氏(CT125・ハンターカブ開発責任者)と出羽圭吾氏(同、開発責任者代行)に伺いました。(いずれもHonda R&D Southeast Asia CO., Ltd 所属)


箕輪氏は今年2月のADV150の時にもお世話になりました。この時のインタビューは日本で行いましたが、まさか5か月後にこのような状況になっているとは・・。


ADV150のインタビュー記事。

https://www.moto-auc.com/report/news/adv150-1


ハンターカブは、製造国のタイを中心としたアセアン諸国と日本をメインマーケットとして、タイで開発したモデル。


そのタイではハンターカブはあまりなじみがなく、タイのスタッフにとっては「新しいバイク」のイメージだったそうです。


そこで開発の際には日本のターゲットユーザーが望む意向をかなり取り入れたそうです。


日本でもCT系は正規販売された期間があまり長くないにも関わらず、輸入車も多数入っていることから、思い入れが強い方がかなり多いようです。

(「カフェカブミーティング」でも、毎回多数の歴代CTが参加。)


新型ハンターカブは、一目で「 CT 」と分かる要素で構成し、1960年代から続くイメージを受け継ぐスタイルになっています。


カラーリングは定番であるレッドに加え、新たなイメージのブラウンを設定。これはタイのスタッフがミリタリー感覚で提案し採用となったカラー。


箕輪氏は、ブラウンに艶ありブラックの大型リアキャリアの組み合わせを押していました。


ターゲットユーザーとしてはベテランライダーのビッグバイクからの乗り換えや、リターンライダーやエントリーユーザーまで幅広い層を対象にしています。


F.Rフェンダーの素材にこだわるなど、ユーザーが求める上質さを目指して各部の造り込みを行った結果として、販売価格が高めになってしまったが納得いただける仕上がりになったのでは?とのことでした。


エンジンの始動にセルモーターに加えキック式を併用としたのも、ベテランユーザーからの要望に応えた装備です。


試乗の際のクルージングでエンジンの存在感が印象的だったと伝えたところ、出羽氏から「日本の道路の速度域でのエンジンのパルス感やレスポンスを重視した出力特性を目指した」と回答がありました。


大型リアキャリアは、スーパーカブ C125用をベースにフレーム後部を延長して装着。


自然を楽しむキャンプツーリングを想定して大容量の荷物に対応したのも、日本での使い勝手を意識しています。エンジンは荷物積載時の登坂路での力強さや粘りを実現しました。

  • mont-bellとコラボしたライディングギアにも注目

ホンダライディングギアは、アウトドアブランド「mont-bell(モンベル)」のアイテムにHondaロゴを装着した商品を開発。

テント、チェア、テーブル等を2020年秋よりラインアップし、Honda Dreamで販売予定。


大容量の「CT125ソフトバッグ(赤、白)」と、「ドライバッフル(黒)」(いずれも試作品)。


右下の「CT125 シェラカップ」はCTのロゴ入りで、8月上旬発売予定。

Hondaロゴ入りのクッカーやバーナー等、キャンプで使用するアイテムを用意して、バイクとの統一感を演出。


クロスカブ110とのツーショット。

「ハンターカブ」を名乗る決まった定義はないそうですが、「CT」の特徴である「エアクリーナーの高い位置と、ハイマウント吸気ダクト」、「アップマフラー」、「アンダーガード」 を継承。これらは外観のみならず、「トレッキング性能」向上にも大きく貢献しています。


「軽快感」、「ワクワク感」があるスタイルと走りに、カスタマイズを前提とした「トイ感覚」をプラスしたのも、大きなセールスポイントとのこと。

写真の3台のカスタマイズパーツ装着車の詳細は、下記のページで詳しく紹介しています。

https://www.moto-auc.com/report/news/ct125-part2


あらゆるシーンで「主役をライダー」とし、「様々な行動を後押しする」、「妄想が膨らむ」存在であることがハンターカブの「引力」と語っていました。

話しが尽きず、ちょっと時間オーバーでインタビュー終了。お二人の話からハンターカブへの興味がさらに深まりました!


ホンダ CT125・ハンターカブ

https://www.honda.co.jp/CT125/


次回は、ホンダコレクションホール所蔵のCT歴代モデルのレポートをお届けします!

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン


(写真・文)

森井智之

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