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【Ducati Multistrada V4 S】イタリア流・デザインされた休暇。

  • 最新ニュース
  • 2021.06.21

今回は「Ducati Multistrada V4 S」をご紹介します!

MotoGP、WSBK。レーストラックがもっとも華やぐ時に欠かせないドゥカティは、最高峰カテゴリーで得た技術を惜しみなく市販モデルに注ぎ込むことで知られるプレミアムブランドだ。


そのドゥカティのラインナップの中でもボリュームセラーとなっているのがここに紹介するアドベンチャーツアラー、ムルティストラーダである。


V4エンジンとアルミモノコックフレームを採用し、第四世代へと生まれ変わったV4 Sを紹介する。

  • コンセプトは、4 Bikes in 1

「4 Bikes in 1──4台のバイクを1台に」のコンセプトを掲げ、市街地、ツーリング、スポーツ、オフロード、そのどこでも走りを楽しむよう仕立てられたドゥカティ流アドベンチャーバイクの四代目、デビューしたての新型ムルティストラーダ V4 Sに乗った。


新型の特徴は、専用のV4エンジンとアルミダイキャスト製モノコックフレームの採用で、理想的な車体構成とし、メンテナンスサイクルを伸ばすため、メカニカル開閉だった吸排気バルブをスプリング式とするなど一般にドゥカティティならでは、という部分を含め変更を加えてきた。


2気筒よりも格段にコンパクトなV4エンジンとモノコックフレームの恩恵で、前輪を19インチと大径化し、サスストロークを10mm伸ばしてなお理想的な位置にエンジンを搭載出来たことで、前輪分担荷重と最低地上高の双方を手にいれている。


また、ボッシュ製ミリ波レーダーセンサーを使ったアダプティブクルーズコントロール(ACC)と、同様に中距離ミリ波レーダーセンサーを使い、後方から接近する車両が死角に入ったときにライダーにその存在を知らせてくれるブラインドスポットディテクション(BSD)を、今回の試乗車、ムルティストラーダV4S レーダー&トラベルパッケージ車にそれは搭載している。



  • 試乗インプレッション

市街地、ツーリング、スポーツライディング、そしてオフロードをテストした。まず市街地想定路では、加減速や左右への細かな進路変更をイメージしたルートから始まった。

エンジンを始動すると、まずメカニカルノイズが極めて低く、4気筒らしいスムーズさが印象的。クラッチレバーも軽く操作でとにかく発進から緊張感からライダーを遠ざけてくれる。トルクも充分で乗りやすいのだ。


ハンドリングは曲がろうと寝かせた瞬間、前輪に舵角がつき、向きが変わる前輪のレスポンスが意思通り。切り返しに遅れがない。低い速度、低い回転域でもエンジンはスムーズさを失わずトルク感も充分。

加速とブレーキングのテストでもバツグンのアジリティーと制動性が確認できた。


ハンドリングのテストコースではワインディングを楽しむようにムルティストラーダを走らせた。先代モデルと旋回性に大きな隔たりはなく、19インチでもスポーツ性は同等。そしてその旋回性とグリップ、ブレーキングスタビリティーも高く、全く不満がない。

ライディングモードをツーリングからスポーツにシフトするだけで、足周りの減衰圧、車体姿勢やエンジンレスポンスまで変化するムルティストラーダ。ツーリングバイクだと侮れない走りを体験した。


ACC、BSDの体感は高速主回路で行った。4輪とともにコースイン。ACCを一言で言えば設定速度範囲内で前走車のペースに合わせ減速、加速をするクルーズコントロールだ。


前走車が速度を落とすとミリ波レーダーがその状況を捕捉。自動でアクセルを閉じ、必要であればブレ−キを使って減速し車間を保つようコントロールするのだ。


4段階に設定可能な車間距離をもっとも近くしてもしっかり速度マネージメントをしてくれる。必要であればクイックシフターで変速しても設定が切れることが無い。


設定速度まで復帰させる加速側もスムーズ。まるでだれかとびきり上手なライダーに運転を任せているようだ。


BSDはミラーの死角に入っている四輪車の存在をミラーにあるワーニングランプで伝え、それでも車線変更をしようとウインカーを出せば、ワーニングランプが点滅して危険を知らせるのだ。


また、遠方から追い越しを掛ける車両が近づく場合モニタリングしてくれる。


ダート性能も高まった。電子制御された前180mm、後170mmというサスペンションストロークを有効に使い、しっかりと路面を捉え、グリップ力を生み出し、優秀なトラクションコントロールや加速度センサーにより、相当な走りを楽しめる内容だった。


新型ムルティストラーダV4 Sはドゥカティのまさに力作。またもや世界のライダー達に注目されるに違いない。

  • 装備・車両詳細

リアブレーキはφ265mmのディスクとブレンボ製2ピストンキャリパーを組み合わせる。


 

前後17インチを履く先代モデルのスイングアームはドゥカティらしい片持ちだったが、新型では軽量な両持ちタイプを採用。エンジン全長が短くなりホイールベースは短縮された。


V4エンジンは先代まで採用された2気筒エンジンと比較し、20mm幅こそ広くなったがエンジン全長、全高とも小型化された。重量も軽い。


バルブクリアランスのメンテナンスは6万キロごととこれまでの倍になった。最低地上高は220mmとなり先代より46mm拡大。


前輪に120/70ZR19を履く。標準装備タイヤ意外にもブロックパターンのオフロード向けタイヤの選択肢も多くなる。フロントフォークはφ50mmのインナーチューブを持ち、そのストロークは170mm。


ドゥカティ・スカイフック・サスペンションとよばれるセミアクティブサスペンションを装備。V4Sにはφ330mmのディスクとブレンボ製対向4ピストンキャリパーを組み合わせる。


操作系にもオフロードへの親和性が見える。チェンジペダル、ブレーキペダルとも踏面を折りたたみ式に。ステップラバーは着脱式とし、ダートでも滑りにくい金属製のステップとしても使える。アップ、ダウンともに機能するクイックシフターを備える。


認可されたデイタイムランニングライト(DRL)を装備。周囲の明るさにあわせDRLからヘッドライトへと移行する(マニュアル操作でもオートでも変更可能)。ヘッドライト中央に見えるのがACC用中距離レーダーセンサー。


BSDのワーニングランプは左右のミラー、鏡面内側の肩の部分にある。


6.5インチのTFTフルカラーモニターのメーターパネル。Sygicというナビアプリをミラーリングして活用するコトも可能。スマホはBluetooth接続で音楽、通話などメーターパネルとスイッチから操作するコトも可能。


タンクにある防水ポケットで充電しながら使うコトが可能だ。


ムルティストラーダV4S レーダー&トラベルパッケージ車にはライダー、パッセンジャー用シートヒーターを装備。シート高は820mm/840mmと2段階調整式。


ウインドスクリーンは高さをラッチニフレルだけで6段階に調整が可能。空力パッケージが素晴らしく快適性が高い


■試乗・文:松井 勉 ■写真:渕本智信 ■協力:Ducati Japan

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