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ホンダ ジャイロキャノピー e: / Honda ビジネスバイクシリーズ報道説明会レポート!
- 最新ニュース
- 2021.11.09
「ホンダ ジャイロキャノピー e: / Honda ビジネスバイクシリーズ報道説明会」のレポートです!
「ホンダ ジャイロキャノピー e: / Honda ビジネスバイクシリーズ報道説明会」に参加しました。
ホンダは、交換式バッテリー「Honda モバイルパワーパック」を搭載した Honda e: ビジネス バイク シリーズを展開し、「電動化」を新たな選択肢のひとつとして普及へ加速します。
新たに ジャイロキャノピー e: を加えた全3タイプを用意し、法人企業向けに発売。
説明会の模様をレポートします!
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Honda e: ビジネス バイク シリーズ
EVシステムは、走行時にCO₂排出のない「クリーン」で「静か」な電動モビリティならではの優れた環境性能に加え、低回転からトルクのあるモーターの特性を生かし、荷物の積載時でも力強くスムーズな発進性能と登坂性能を発揮します。
2020年4月発売の原付二種 電動スクーター ベンリィ e: Ⅱプロ (原付一種も用意)。
宅配ビジネス利用等のために使い勝手を追求した車体に、充実装備をプラス。
https://www.honda.co.jp/BENLYe/
2021年4月発売の原付一種 電動三輪スクーター ジャイロ e: 。
かさばる荷物を運ぶ際にも便利な、地面と平行で荷くずれしにくい大型低床リアデッキを装備。
https://www.honda.co.jp/GYROe/
試乗会レポート
https://www.moto-auc.com/report/news/e-part1
https://www.moto-auc.com/report/news/e-part2
2021年10月29日(金)発売の原付一種 電動三輪スクーター ジャイロキャノピー e: 。
1990年発売から31年の機動性や積載性、省スペース性に優れた原付三輪スクーター ジャイロキャノピーのコンセプトを継承した屋根付き電動三輪車として開発。
昨今の宅食デリバリー需要等の拡大において、ジャイロキャノピーの販売は2020年度は前年比150%に向上。
電動バイク購入の際の車両価格等の負担は、電動バイク普及促進のための国や自治体の各種助成金を利用することにより軽減できます。
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新型 ホンダ モバイルパワーパック e:
新型 ホンダ モバイルパワーパック e: (右)と新型 専用充電器。
電動バイクの普及のための4つの課題「航続距離」「充電時間」「バッテリー性能」「コスト」をクリアするため、交換式バッテリーを進化させました。
充電器は、従来モデルが上方から挿入する方式だったのを新型は横方向からとして、ラック等を使用した設置が容易な形状に変更。
ゼロの状態から満充電までの所要時間は約5時間(従来モデルは約4時間)。
従来モデル(左)から取っ手の形状を変更して扱いやすさに配慮。
サイドに大きなロゴが入り、上面のブルーも色調が変わりました。
従来モデルと互換性を持たせたことで電動ビジネスバイク各モデルでも使用が可能。
シート下に48Vバッテリーを2個搭載して、96V EVシステムとしてモーターを駆動。
使用時は必ず左右ともに同じタイプを2個使用。
新型モバイルパワーパック e: は、内部構造を刷新してバッテリー容量を増加し航続距離が約1.2倍に。ジャイロキャノピー e: で使用の場合で65kmから77kmに(いずれも30km/h定地走行試験値)。
モーターの着脱はユニットで行うことができ、メンテナンスしやすい構造。
旋回時に生じる左右回転差を調整するために、ファイナルシャフトと同軸に「デファレンシャルギア」を装備。
シンプルで見やすいスピードメーターに豊富な情報を表示。
ハンドル部左右に「後進アシスト機能」のスイッチを配置。
ハンドル左下にインナーポケット&ACCソケット装備。
2022年中にサービス開始予定の「テレマティクス対応のバイク用ドライブレコーダー機能」をクラウド型管理システムの「Honda フリートマネジメント」サービスに追加。
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開発者インタビュー
中川英亮氏(ジャイロキャノピー e: 開発責任者 中)
(本田技研工業株式会社 二輪事業本部 ものづくりセンター)
室岡克博氏(代表取締役社長 左)
古賀耕治氏(営業部 法人販売課 主査 右)
(株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン)
今回は短時間ですが中川氏と古賀氏にお話を伺いました。
大型パーツのウインドスクリーンとルーフは、ジャイロキャノピーのものを流用して開発時間の短縮とコストを削減。
ルーフ後方を支えるピラー形状をジャイロキャノピーから変更し、ライダーの頭まわりのスペースを向上。
ピラーに「ピラーカバー」を追加して、防風性能を向上。
様々な用途に対応可能な「ちょうどいい」デッキタイプの荷台を採用。
荷台のサイズはジャイロキャノピーと同様にしています。
出だしの加速はジャイロキャノピーと同等とするために、ジャイロ e: より重量が増加した分をプログラムを変更して対処。速度が高い領域での加速はジャイロキャノピーを上回るそうです。
フロントカウル左右に防風・防雨性能を担保する「レッグディフレクター」装備。
ジャイロキャノピーよりホイールベースを縮小して「車体コンパクト化」。
より取り回しやすい車体サイズへ進化しました。
フロントカウル、ステップ、デッキ左右にあるグレーのパーツ(ジャイロキャノピーにもあり)は、転倒時に車体がスピンするのを防ぐ目的で取り付けられているとのことです。
車体前部/後部をつなぎあわせるスイング機構により車体前部がスイングし、安心感のあるコーナーリングを実現。
写真のパーツは、ホンダ独自の「ナイトハルト機構3輪システム」で使用される「ナイトハルトインナー」と「ナイトハルトラバー」。インナーの周囲に配したラバーの反力による復元力で、2輪車に対し違和感のないライディングを実現。
通常はケースの中にあるパーツなので直接見られるのは貴重な機会ということでした。
ホンダ ジャイロキャノピー e:
https://www.honda.co.jp/GYROCANOPYe/
ホンダ ウエルカムプラザ青山では11月8日(月)まで企画展「モバイルパワーパックタウン ~ちょっと未来の暮らし~」を開催。
Honda e: ビジネスバイクシリーズ展示や「モバイルパワーパックのある街並み」を再現して様々なモデルを展示しています。
(取材協力)
本田技研工業株式会社
株式会社 ホンダモーターサイクルジャパン
(写真・文)
森井智之