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ホンダ 新型 ジャイロe 試乗会! (Part1 技術解説編)

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  • 2021.05.04

「Honda GYRO e: 報道試乗会」今回はPart1として、技術解説をレポートします!

東京都大田区で行われた 「Honda GYRO e: 報道試乗会」に参加しました。


新型 ホンダ ジャイロe: は、ビジネスユース向けの原付一種 電動三輪スクーター。

この日は車両撮影、試乗、開発者インタビューが行われました。


Part1は、技術解説をレポートします!

  • 「毎日の配送をより便利で安心なものに」

2021年3月25日(木)に発売されたホンダ ジャイロ e: 。


ホンダは「存在を期待される企業」であり続けるために掲げた「2030年ビジョン」に基づいて「カーボンフリー社会の実現をリードする」という方針のもと、電動化技術の導入に取り組んできました。


ジャイロ e:は、2018年にリース販売したPCXエレクトリック、2020年のベンリィ e:に続く、交換式バッテリー「Honda モバイルパワーパック」を動力源とする電動車の第三弾。


さらにホンダ e:ビジネスバイクシリーズの第二弾として、低床荷台のジャイロUPタイプの電動三輪スクーターを「法人向け」に展開します。


開発コンセプトを「毎日の配送をより便利で安心なものに ビジネスe: スリーター」として三輪ならではの特徴を活かした、クリーンな生活環境の提供を目指しています。


ジャイロシリーズは、1982年にジャイロX、1985年にジャイロUP、1990年にジャイロキャノピーを発売し、3モデルを展開。


ジャイロシリーズ最大の特徴は、前1輪、後2輪の「3輪」による安定感と、車体前部がスイングし軽快な操縦性を兼ね備えた「スリーター」という独特の機構を採用したところ。


車体は、2008年に生産終了したジャイロUPのレイアウトを継承し、後二輪の上に地面と並行して荷崩れしにくい「大型リアデッキ」を配置するなど、スリーターの機能を最大限に活かしたモデルとしてビジネスユースに対応。


スタイリングは、シンプルさと各種配送業務をスムーズに行える機能を融合。


カラーリングはロスホワイト(写真)とファイティングレッドの2色を設定。


ジャイロ e: は、電動スクーター ベンリィ e: (写真)の車体をベースに後2輪を組み合わせた電動スリーターとして開発。

  • 配達業務をサポートする充実の装備

Honda モバイルパワーパック(車両手前)は、車体から外せることでバッテリー単体での充電が可能。


現在の電動二輪車の「航続距離の延長」「バッテリー充電時間の短縮」に関して、「交換式バッテリー」とすることで課題を解決する方法として提案。


交換式バッテリーの有用性は、

・「どこでも」給電が可能。

・充電→交換=「すぐ使える」

・二輪車以外への適用も可能。

・普及による低コスト化。


モバイルパワーパック単体(右)と、専用充電器にセットして充電の状態。


EVシステムは、リチウムイオン電池の「モバイルパワーパック(48V)」 2個を直列接続する「96V系」の電力を使用。パワーコントロールユニット(PCU)により電力を三相交流に変換してモーターへ供給し、後輪を駆動。


モーターを後2輪の間に「ユニット化」して搭載し、着脱時のメンテナンス性に配慮。


ダウンレギュレーターにより96V系から12V系へ降圧し、ヘッドライト・テールランプなどの一般電装部品に電力を供給(別途12Vバッテリー搭載)。


モバイルパワーパック2個はシート下に収納。


着脱は、1回のハンドル操作でロックを解除できるシンプルな構造を採用。


モバイルパワーパックは、ゼロから満充電まで約4時間で完了(AC100V、AC200Vコンセント対応)。


一充電あたりの走行距離は、72kmを実現(車速30km/h定地走行テスト値)。


ライディングポジションは、アップライトなポジションで各種配送業務での疲労を軽減。


右側のスタータースイッチ(青)を押してシステムを作動。


純正アクセサリーでウインドシールド、グリップヒーター、インナーラックを用意。


「後進アシスト機能」を搭載して「より取り回しやすい3輪車」へと進化。


後退する際は、モーターを進行方向とは逆回転させます。


左側に「リバーススイッチ(R)」を配置。


EVシステムが起動、かつ車両が停止状態にあるとき、スタータースイッチと同時に押すことで「後進アシスト機能」が作動。スイッチを離すと停止します。


最小回転半径1.9mでベンリィ e:と同等の取り回し性を実現。


車体サイドにホンダの電動車を主張する、専用ステッカー。


シート高 710mm。シート下にヘルメットホルダー装備。


「スイング機構」は車体前部と後部をつなぎ、内部に備えた「ナイトハルト機構」がスイング時に適度な復元力を発生させて、安心感のあるコーナーリングを実現。これにより、2輪車と比較して違和感のないライディングを提供。


スイングしても地面と平行で荷崩れしにくい「大型低床リアデッキ」。


標準的なビールケース(大びん20本相当)が楽々積めるサイズと荷物の積み下ろしが容易な低床設計。


前側にストッパーカバー、横と後ろの3箇所にストッパーバー、8箇所にロープフックを設定。最大積載量 : 30kg。


積載物による、不意な動きに対する前側車体への影響を抑制する「スイングダンパー」を装備。


スピードメーターはシンプルな円筒形。メーターパネルは反転液晶表示。時計や各種インジケーターを内蔵。


六角形のLEDヘッドライト。

ライト上部にフロントバスケットを設置可能(別売りオプション)。


(右から)

・パーキングロックレバー。

 スイング機構と後輪軸を同時に固定し、駐停車の際のスタンド掛けが不要に。


・シャッター付きキーシリンダー。

 パーキングロックレバーを上げてメインスイッチを切れば駐車が可能。


・最大1kgの荷物が掛けられるフロントフック。


・スマートフォンなどが充電できるアクセサリーソケット。


・開放タイプのインナーポケット。


パーキングロックレバー操作によって、車両単体でこの状態を保持することが可能。

  • アニメ「スーパーカブ」で小熊役を務める「夜道 雪」さんが登場!

ジャイロe: は「法人向け」で、車両は購入またはリースで契約。

(車両本体価格にバッテリー及び専用充電器は含まれていません)

商談は専用サイトで申し込みます。


法人企業向け二輪車コネクテッドサービス「ホンダ フリート マネジメント」活用により、電動車データとGPS内蔵ユニットで高度なマネジメントを行い、リアルタイムでバッテリーマネジメント、車両メンテナンスやリアルタイム位置情報等の各種管理が可能に。


ホンダ ジャイロe:

https://www.honda.co.jp/GYROe/


この日は、スペシャルゲストで TVアニメ「スーパーカブ」(TOKYO MX、BS11他でオンエアー)で女子高生「小熊」を演じるマルチタレントの「夜道 雪」さんが登場!


自己紹介では現在、バイク3台を所有と語っていました!

https://supercub-anime.com/


次回は、彼女も参加した試乗と、開発者インタビューをレポートします!

(取材協力)

本田技研工業株式会社

株式会社ホンダモーターサイクルジャパン


(写真・文)

森井智之

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