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【husqvarna Svartpilen125】大胆なデザインが魅力のスヴァルトピレン125

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  • 2021.10.20

今回は「husqvarna Svartpilen125」をご紹介します!

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カタチの好みは人それぞれだけど、このオートバイはそこから語らずにはいられない。燃料タンク部分の造形は柔らかい布の内側から硬いものが出てこようとしているよう。


そこからサイド部分までつながり極端に短いテールで切れる個性派スタイル。メーカー量産車じゃなくカスタマイズされたような特別感。これまでのオートバイでは見たことがないような大胆なデザイン処理は間違いなくこの機種の大きなチャーム。


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スヴァルトピレンは“黒い矢”という意味を持ち、姉妹ブランドのKTM製ネイキッドモデル、125 DUKEとエンジンなどを共有している。


日本で発売されているスヴァルトピレンには他に401(373cc)、250(248.8cc)もあり、この125が最も排気量が小さい黒い矢だ。

  • 125CCと思えないサイズと質感

水冷4ストロークDOHCシングルエンジンをスチール製トレリスフレームに積みWP製のクッションユニットを前後に採用。


乗った印象のポイントは、コストを考慮しながらバランスを取らず、お手軽な原付二種クラスでもフレームやサスペンションなど走りをつかさどる部分に力を入れて作り込んでいるところ。「125なんてこんなもんだろう」と低い妥協点でまとめることなくクラスレスでしっかりとした走りを実現。コンポーネンツは、ひとつ上の排気量クラスになるスヴァルトピレン250から譲り受けているものが多く、サイズや見た目の質感などもそれに見劣りせず、ピンク色のナンバープレートを見なければ125と気が付かない人も多いだろう。



250と違うのは、前後の17インチホイールがキャストではなく、スヴァルトピレン401と同じようにワイヤースポークになっているところ。タイヤサイズも同じで、シリーズ共通のピレリ・スコーピオンラリーSTRを履く。アップハンドルにブロックパターンタイヤのいわばスクランブラー的モデルではあるが、前後142mmのサスペンションストロークからわかるようにオフロード走行までは担保しておらず(腕次第で走れる場合もあると補足)。だからメインは舗装路のオンロードスポーツバイクと思って差しつかえはない。燃料なしの車体重量が146kgと原付二種としては決して軽くはないけれど、走らせてみると重量によるネガティブなところなんて感じさせない軽快さだ。

  • 試乗インプレッション


とにかくヒラヒラと自在に動けるフットワークが真骨頂である。サスペンションとフレームは、加速、減速、到達可能な速度といったエンジンパワーとブレーキが生み出す動的パフォーマンスに負けず、ハイペースで攻め込んでもへこたれない安心感。フロントブレーキレバーをぎゅっと強く握りこんでノーズダイブしながらコーナーにアプローチをしても頼りなさや安っぽさは露呈せず。そこからじわっとブレーキレバーを引き寄せた指を開放していっても、縮んでいたフォークが急いで伸び切ろうとしてタイヤを押し付けている力が抜けるなんて怖い場面にならないリバウンドダンピングのほどよさ。



タイヤは各ブロックの面積が広めで、ロードスポーツタイヤに近いラウンド形状をしているから乗る前に想像したよりグリップは良く、旋回中の動きもスムーズかつ自然。一般的なオンロードタイヤより開いたブロック間の隙間によって、ゆっくり走ると少しだけコツコツした小さな手応えが伝わるけれど概ね違和感なし。ライダーの操作にバイクは忠実で機敏に反応して、ステップを踏みつけたブーツのソールが路面に触るところまでリーンさせても平常心でいられる。アップハンドルながら背筋が立ってゆったりまったりしすぎないやや前傾姿勢だけど、力を抜いて操作しやすい自由度があってリラックスできる。125らしい小気味良さがありながら、ひと昔前の125ではありえないような質の高い走りが大きな魅力。



11Kwと、この排気量では上位クラスに入る最高出力を発揮するエンジンは高回転型。タコメーターの針を約6千、7千回転から1万回転付近までに入れておくと。スロットル操作に対してリニアな加速が得られ楽しい。かといってそこをはずすとダメというわけじゃない。力強いとは言えないけれど弱さと鈍さにイライラしないくらいのトルクが低回転域からちゃんと出ている。スヴァルトピレン125はいわゆる車体がエンジンパワーに勝っているパターンで、臆することなく使い切れる。レブリミット近くの高回転まで回しながら、6速ギアをこまめに切り替えてシャカリキに走行するおもしろさはなかなか。見た目も含めエポックでホットな1台だ。

  • 装備・車両詳細


姉妹ブランドといえるKTMの125 DUKEと基本は同じの水冷4ストロークDOHCシングルエンジンはバランサーシャフトを内蔵してスムーズフィール。ボッシュ製のEMSを採用。6速のクロスレシオトランスミッションでボア×ストロークは58×47.2mmとショートストロークタイプ。それをハイドロフォームで作られた高強度鋼を使ったトレリスフレームに搭載。ラジエターサイドに差し色として使われているイエローがモダンかつおしゃれ。エキパイのチャンバー部分にけっこうしっかりとしたガードが装着されている。



φ43mmのオープンカートリッジ式WP製フロントフォークを採用して、φ320mmのシングルローターにラジアルマウントしたBYBRE製4ピストンキャリパーBOSCH製ABSは、前後有効と後ろだけカットが選べる2つのモードがある。



リンクレスのWP製PDSショックを使ったリアサスペンション。250はキャストホイールだが現行401とこの125はワイヤースポークホイールを採用する。タイヤはピレリのスコーピオンラリーSTR。前席、後席用のペグには滑り止めになるラバーが装着されている。後席用は、ブラックのフレーム部分からボルトで脱着できる構造。ただし、この右側はマフラーステーも兼ねている。短いショートテールで行き場を失ったリアフェンダーとナンバープレートの取り付け場所は、はやりのスイングアームにマウントしたステーを使ったもの。ABSはボッシュ製のデュアルチャンネル。リアブレーキはφ230mmディスクにByBreのピンスライド式シングルピストンキャリパー。最低地上高は145mm。



燃料タンクをカバーする個性的な外装の上にはキャリアが装着されている。タフなSUV感が出るこういうアイデアは面白い。純正オプションパーツには、ここに取り付けられる5L容量のタンクバックもある。燃料タンク容量は9.5L。丸いモノクロ液晶を使ったシンプルなメーターは、角度によってはアクリル製のカバーに光が反射して見にくいこともあった。速度以外の文字は小さめ。液晶の外周に各種の警告灯を配置。ギアポジションインジケーターも有り。ブレーキとクラッチのレバーが調節可能なのは嬉しい。ヘッドランプとテールランプはLED。トリプルクランプはアルミ製。ヘッドランプがフォークと密接しているので、オフロード的なアルミハンドルとメーターの先には何もない開放感。



■試乗・文:濱矢文夫 


■撮影:渕本智信 


■協力:Husqvarna Motorcycles Japan https://www.husqvarna-motorcycles.com/ja-jp.html



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