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【KAWASAKI Z125 PRO】カワサキ、スポーツミニの近代史を担った、 Z125 PROに乗って改めてニンマリする。

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  • 2021.11.17

今回は「KAWASAKI Z125 PRO」をご紹介します!

カワサキ、といえば世界中のビッグバイクファンに信奉されるブランドだ。


その中でタイ王国で生産され日本に輸入されるZ125 PROが持つポジションは独特。小粒ながらカワサキらしい乗り味、ファン性能ではビッグバイクに勝るとも劣らない。


その源泉は、いかにも「Z」、いかにもカワサキというスタイルや、カワサキが築いてきたZ125 PRO的なモデルの長い歴史も関わっている。

  • Z125の起源に思いをはせる

このファンバイクの起源をたどれば1988年に発売されたKS-1(50)、KS-2(80)にとたどり着く。そのスタイルは当時アメリカのAMAでモトクロス、ロード、ダートトラックのチャンピオンを集め、「誰が本当の一番か」を競うイベントレース、スーパーバイカーズ(この名がヨーロッパに渡り、スーパーモト→モタードと変化、現在に至る)レース用バイクを思わせる出で立ちで一躍人気を集めた。


KSのスタイルは、まさにそのレースに参加していたモトクロッサー、KXシリーズをスケールダウンさせ、デフォルメさせたようなカッコ良さがあった。スーパーバイカーズレース用にモトクロッサーの前後ダートトラック用タイヤを履かせたかのような出で立ちは、ダート、モトクロス(ジャンプもあった)、ロードの3種のコースに適合させるため。AMAスーパーバイクチャンピオン、エディー・ローソン等が走らせたKX500は、見事優勝も飾った。そのミニサイズなのがKSというワケだ。10インチのダートトラック風トレッドを持つタイヤもカッコ良かった。


 その後、1990年には前後12インチタイヤを履くKSRにモデルチェンジ。2ストロークエンジンを積んだ元気の良いストリートミニは1998年まで活躍した。環境規制の関係でしばし発売休止が続いたKSRが復活したのは2003年のこと。ここに紹介するZ125 PRO同様、路面と水平タイプのシリンダーを載せた4ストローク111㏄エンジン搭載車として復活。しかも、遠心クラッチを使った4速リターンミッションだったので、当時は小型自動二輪AT免許(125㏄未満、クラッチレバーでの操作が要らない車両)でもライディングが楽しめたのだ。

 そして2016年。KSRスタイルは終焉を迎え、Z125 PROがデビュー。125㏄エンジンとマニュアルクラッチ付4速リターンミッションを搭載して登場し今日までZ125 PROはラインナップされてきた。

デザインはカワサキロードモデルとして最小公約数的なサイズ感が魅力。前後12インチのタイヤは、前輪が100/90、後輪は120/90 と幅が20mm太くなっている。全長1700mm、ホイールベース1175mmというサイズながら、シート、テール回りを短く切り詰めたスタイルはZ250/Z400などと通じるもの。


 102㎏に収めた車重もありシートに跨がるとバイクが手の内にある感覚しかない。124㏄のSOHC2バルブエンジンは決して尖った特性ではなく実用的なトルクを生みユルユルと走ることも得意。3000rpmほどでもしっかりと加速をする。5000rpmぐらいでシフトアップしても単気筒エンジンらしいパルス感を伴って増速をするZ125 PRO。


ハンドリングは小ぶりなのに安定感がある。長身の私(183cm)が乗っても危なげない。それは市街地の低い速度ではもちろん、移動速度が早い環状道路のような道を流れに乗っても同様で、前後のサスペンションがしっかり仕事をして不安なく小粒なZを楽しめた。


試しに信号グランプリでも制限速度まで全開で飛び出せば、おっとり型に思えた2バルブエンジンがキッチリと高回転までパワー感が伸びてくれるのだ。前後のブレーキもタッチは硬めだけどしっかりと速度調整や停止までの制動を担ってくれる頼もしさがある。もちろん、それをコントロールして走らせるスポーツ感も。ここがカワサキ車らしい走ること操るコトが存分に楽しめたと感じた所以。


 小さいだけに癖があるのか?と思ったが、乗り味は自然だし何所へでも行けそうな気分になれたことはZ125 PROの完成度ゆえ。記憶に残るバイクです。
  • 装備・車両詳細

水平シリンダータイプのエンジン。56×50.6のボア×ストロークをもつショートストローク型。7.1kW、9.6N.mを生み出す。


12インチのキャストホイールと200mmの外径を持つディスクプレート、シングルピストンのキャリパーを備えるブレーキを持つ。フロントフォークは倒立タイプ。インナチューブは30mmの外径を持ち、ストローク量は100mmを確保。市街地の荒れたアスファルトを物ともしない。


角形のスイングアームとマフラエンドチップがせめぎ合うように造るスタイル。リアブレーキは外径184mmのディスクプレートとフロントよりも小ぶりなシングルピストンキャリパーを組み合わせる。リアショックはイニシャルプリロード調整機構がつき、タンデム時などにもお尻下がりの姿勢になるのを防いでくれる。


キックアップしたハンドルバーがミニサイズをおもわせるが、Zフェイスを生み出すヘッドライト、先に行くほど細身でクリアレンズのウインカーもクール。キラリと見えるフロントフォークのアウターチューブもアクセントになる。


パッセンジャーシートの後端で切り落とされたようなテール回り。その先にナンバープレートホルダーなどが生えるのも現在のネイキッドバイクのトレンド。そのへんをしっかりキャッチアップしている。


シートからタンク回りへの造形もデザイナーの力作。バックボーンフレームを採用するため、シート下側からタンクに伸びるパーツはフレームではなくスタイル的に取り付けられたカバー。ハンドルバーを左右に切った時の逃げとしてくぼませた部分もしっかりと全体に馴染んでいる。


メーターはアナログのタコメーターとデジタル表示の速度計を組み合わせたもの。3000rpmから8000rpmあたりまでが美味しいゾーンでした。


小ぶりな車体ながらシートサイズはしっかりしたもの。タンデムシートの乗り心地はチェックしていないが、一人で乗るには充分な快適性を持っていた。シート下は隙間レベルで書類などが入れられる空間がある。


●KAWASAKI Z125 PRO 主要諸元


■エンジン種類:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ ■総排気量:124cm3 ■ボア×ストローク:56.0×50.6mm ■圧縮比:9.8 ■最高出力:7.1kW(9.7PS)/8,000rpm ■最大トルク:9.6N・m(0.98kgf・m)/6,000rpm ■全長×全幅×全高:1,700×750×1,005mm ■ホイールベース:1,175mm ■シート高:780mm ■車両重量:102kg ■燃料タンク容量:7.4L ■変速機形式: 常時噛合式4段リターン ■タイヤ(前・後):100/90-12 49J・120/70-12 51L ■ブレーキ(前/後):シングルディスク/シングルディスク ■懸架方式(前・後):テレスコピック式・スイングアーム式 ■車体色:メタリックフラットスパークブラック、パールナイトシェードティール ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):352,000円

■試乗・文:松井 勉 

■撮影:依田 麗 

■協力:カワサキモータースジャパン

https://www.kawasaki-plaza.net

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