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【Kawasaki ZX-25R SE KRT EDITION】オンリーワンからの誘惑。 250㏄4気筒の魅力を再認識。

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  • 2022.01.05

今回は「Kawasaki ZX-25R SE KRT EDITION」をご紹介します!

カワサキZX-25Rはすごい。90年代に大人気だったが排ガス規制や免許制度の改定で姿を消した250㏄4気筒。それが令和の今、現在の技術を盛り込んで蘇った。クラス唯一の、というより、直列4気筒エンジン搭載モデルが減少しつつある今、新規で設計され小排気量ならではの官能的な高回転サウンド、アクセルを開ける悦びをライダーに届ける一台。ZX-25Rは日常的な走りが最高に楽しいバイクとの出会だったのだ。

  • 初めて公開されたのは2019年東京モーターショー

かつて日本には250㏄4気筒モデルの黄金期があった。始まりは1983年、スズキが市販した水冷4気筒250㏄エンジン搭載のGS250FWだった。その後矢継ぎ早に、ヤマハのフェーザー、ホンダのCBR250FOUR、そして1988年にはZXR250をカワサキが市販し、レーサーレプリカブームと相まってニューモデルラッシュが続いた。


1990年代に入ると折からのネイキッドブームを受け、250㏄4気筒クラスも活況を呈することになる。ジェイド、ホーネット、ジール、コブラ、バンディット、カタナ、GSX-250FX、バリオス、バリオス2……。ユニークなバイクの共演だった。


しかし転換期が訪れる。2008年から施行された環境規制で多くのモデルが電子制御燃料噴射装置やキャタライザーなどを装備する必要に迫られた。折しも市場ではライダーの興味がビッグバイクに移行したこともあり、250㏄4気筒を深掘りするよりも、ビッグバイクに経営資源を集中したことで、その時代にピリオドを打ったのだと思う。


 新たに時代が動いたのは2019年の東京モーターショー。カワサキブースでのこと。そこで話題をさらったのがZX-25Rだった。市販するのか? 価格はいくらだ? 何時発売するんだ? その完成度からその時期が近いことを予感したオーディエンスは興奮を抑えられなかった。


翌2020年、その時はやってきた。タイ王国で生産されるこのバイクは、世界的なパンデミックの影響でデリバリーが思うに任せない状況もあるのだが、その魅力には1ミリの陰りもない。Ninjaスタイルに身を包んだこのバイク、高張力鋼を使ったスチールフレームに搭載されるエンジンこそ、ZX-25Rの主賓だ。水冷直列4気筒249㏄のエンジンは、最高出力33kW(45ps)15500rpm、最大トルクは21N.m/13000rpmを誇る。


注目はそのボア×ストロークで、50.0 mm×31.8mmと超ショートストロークなのだ。パワーピークを越え、17000rpmからのレッドゾーンを越えてなおレブリミッターが当たるまで回り続ける特性こそ250㏄4気筒の真骨頂。市街地でも加速を得るために常用する回転数領域は6000rpmから1200rpmあたりとなり、すでに4気筒らしい滑らかさと、盛り上がるようなパワーを紡ぎ出す。そして高回転領域でしか聞こえない排気音へと変化する様を存分に楽しめるのだ。

  • 試乗インプレッション

ハンドリングはパフォーマンスと落ち着きを上手く合わせて持っている。サーキットパフォーマンスを軸にしたハンドリグではなく、ZX-25Rはあくまでストリートを主体にした辛すぎない車体特性となっていた。それはライディングポジションにも現れていて、前傾姿勢には変わりないがサーキットスピードを出さないと風圧とのバランスが取りにくい、ということがない。1日ツーリングをしてもそのペースで楽しめるポジションだ。


ブレーキのタッチや効き方も同様。シングルディスクながら上質なタッチと意のまま感のある制動力でコントロールする実感を味わいつつ減速が可能。それに併せてダンロップのGPR300というタイヤのグリップ感、旋回性脳、直進安定性、ショーワのちょっと上質な倒立フォークがもたらす車体全体の走りの質感が高まっているのだ。


 特に今回テストをしたZX-25R SE KRT EDITIONにはオートブリッパー機能を持つクイックシフター(フィストアップ、ダウンとも対応)、USB電源ソケット、スモークウインドスクリーン(標準はクリアスクリーン)、フレームスライダー、ホイールリムテープなど多くのオプションを標準装備する。中でもクイックシフターは走りを楽しませる大きなスパイスとなっていて、間髪入れずにシフトチェンジができるため、加速時の快感が途絶えない。それが市街地スピードで堪能できるのだからたまらないのだ。


 4気筒エンジンをアイドリングから17000rpmまで堪能できる。それも250㏄という排気量がなせる技。右手を捻り、シフトをして、信号からのスタートでクラッチワークに集中する。こうした基本的な部分をいつでも楽しめるのがZX-25R最大の魅力ではないだろうか。

  • 装備・車両詳細

リアにはモノショックを採用。路面と平行に近い角度でショックユニットを搭載。リンクを介して後輪からの入力を受け止めている。リアサスも上質なフロントフォークと同様な作動性を示す。


燃料タンク容量は15リットル。峠道を走る時、市街地、ツーリングなど場面を問わずライダーとフィット感が良いタンク形状だ。6速80km/h走行でおよそ8000rpm、100km/hで1万rpmとなるあたりからも想像がつくように250としては燃費は悪い部類か。このエンジンが持つ面白さの代償だと思えば気にならないだろう。


Ninja ZXシリーズらしいデザインのシートカウルとライダー、パッセンジャーシートがセパレートされたスタイル。パッセンジャーシートの下にはETC車載機が搭載できるスペースがある。


リンケージロッドに搭載されたクイックシフターのセンサー。クイックシフターを使う場合、シフトアップ時はアクセルオン、シフトダウン時はアクセルオフのままシフト操作をするのが原則。電子制御スロットルがシフトダウン時は回転を合わせてくれる。


フレーム同様スイングアームもスチール製となる。湾曲したアームの下からエキゾーストが顔を出す。リアブレーキはシングルピストンキャリパーを使う。ステップ周りなど質感が高いパーツを使っていた。


カウルにその大部分を覆われエンジンは見えないが、吸排気バルブレイアウトを狭めることでピストン上部の燃焼室空間を最適なものとした。これは最新トレンドを封入したもの。吸気経路に走行中の風圧で混合気の吸入量を上げる仕組みを持つ。


フロントブレーキはラジアルマウントされた対向4ピストンキャリパーを採用。φ37mmサイズのインナーチューブを持つ倒立フォークを採用。ダンパー/スプリングを、左右で機能を分けることで減衰圧の発生のさせ方や作動性も理想的なものへとなった。コーナリング、減速時に安心感が高い。


左に回転計、右側に液晶モニターをもつメーター周り。速度計の下、▼マークの中にあるFとは、パワーモードでフルを選択中という意味。パワーモードなどは左のハンドルスイッチから選択、セレクトができる。


ヘッドライト、テールランプはLEDを採用する。

■試乗・文:松井 勉 ■撮影:赤松 孝 ■協力:カワサキモータースジャパン ■ウエア協力:アライヘルメット、56design

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