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ホンダ 「レーシングマシン走行確認テスト」取材レポート Part1!

  • 最新ニュース
  • 2020.03.19

​2020年2月20日(木)にツインリンクもてぎで行われた「ホンダコレクションホール走行確認テスト」の取材レポート Part1です!

2020年2月20日(木)にツインリンクもてぎ 南コースにおいて「ホンダコレクションホール走行確認テスト」が行われました。


ホンダコレクションホールの所蔵車両は「動態保存」を基本とし、走行可能な状態を維持しています。


今回は二輪車、四輪車のレーシングマシン走行確認テストの取材です。

スタッフの方々から興味深い話が聞けましたので、レポートします!

  • ロードレース世界選手権(WGP) GP500マシン

この日用意された車両を紹介!


(右上から時計回りに)

・二輪車は各年代の5台。

・RA272 (1965)

・RA300 (1967)

・MP4/5 (1989)

※ 四輪車はいずれもF1マシン。


今回は、ロードレース世界選手権(WGP) GP500マシンを紹介!


・ホンダ NSR500 1984

1984年のWGP GP500クラス参戦マシン。ライダーはF.スペンサー。


このマシンが初代のNSR500。1984年のイタリアGP優勝車。


500cc 水冷2ストローク V型4気筒エンジン。プレスバックボーンフレーム採用。

このマシンの最大の特徴は、本来は燃料タンクがある位置に排気管を、車体下部に燃料タンクを配置して低重心化。カウルを外した状態でマシンを見ると、特異なレイアウトがよく分かります。


・ホンダ NSR500 1985

1985年のWGP GP500クラスで12戦7勝し、マニュファクチャラーズ / ライダーズのチャンピオンを獲得。ライダーはF.スペンサー。


1985年フランスGP優勝車。プロリンク式リアサスペンション。


500cc 水冷2ストローク V型4気筒エンジン。軽量フレーム(ULF)採用。このマシンは、マフラーとタンクは通常の位置にレイアウト。


・ホンダ NS500 1985

1985年の全日本ロードレース選手権参戦マシン。1982年に登場したNS500の最終モデル。ライダーの阿部孝夫は、HRCワークスマシンやプロダクションレーサーの開発を担当。


ダブルクレードル式フレームを採用。


500cc 水冷2ストロークV型3気筒エンジン搭載。

  • 気温の低い時にテストをする理由とは?

この日は最高気温が10℃前後に加え、曇り空の寒い一日。走行するマシンのタイヤには「タイヤウォーマー」を装着して温度を上げてグリップを確保する措置が施されていました。


そもそも、なんで「こんな気温の低い時にテストを?」と思い、聞いたところ「いろいろなイベントに呼ばれて走る機会があるが、気温の低い時期に走ることもあるので、その予行練習の意味もある」とのことでした。


NSR500(1984)で走行確認テストを行うのは、元Hondaワークスライダーの宮城光氏。かなりのスピードを出して軽快に南コースを周回!


当初、この日のテストで何を確認するのかを聞いていませんでしたので、いつものように調子良く走るマシンの撮影を中心に取材を行っていましたが・・。


テスト走行後に宮城氏が「今日はエンジンの確認ではなく、足回りの確認」で、さらに今日走る2ストマシンは「コムスターホイールを作り直した」と言うのがマイクを通して聞こえ、それまでボーッと走行を見ていたのを改め(笑)、各車の走行の合間にスタッフの方々に話しを聞いてまわりました。


所蔵車両をイベントで走行させる際は、安全に走ることが最優先されますので、足回りの機能の維持は重要です。


今回、ホイールを作り直すキッカケとして、元々のホイールを調べたら「丸くなかった」ことが判明。多くのパーツを組み合わせたコムスターホイールはキャストホイールと違って複雑な構造で、経年劣化が進んでいました。


さらにオリジナルはレース用に作られ性能重視の面があります。新たに作ったホイールは素材をマグネシウムからアルミにスイッチして維持管理を容易にしています。


タイヤは、今回走行したマシンに装着しているのは市販車のオンロード用ですが、新しいホイールのサイズはオリジナルと同一とのこと。


サスペンションとブレーキも多くが変わっているそうで、そのために当時製造したショーワ(サスペンション)や、ニッシン(ブレーキ)の協力を得ているとのです。


この変更は2年がかりの一大プロジェクトだったそうですが、話を聞いたスタッフのなかにはあまり詳細を語りたがらない様子の方も・・。


理由を想像するに、今回の話しを聞いたらやっぱり次回の走行時に新たに作ったパーツを確認したくなりますよね。見てもらいたいのは「そこじゃない」のかなと(笑)。


ただ、自分はこの話を聞いて、過去の車両の走行にさらに興味が増しました!

(もちろん、オリジナルのパーツはいつでも元に戻せるように大切に保管しているとのことです。)


NSR500(1985)は、エンジン(リードバルブ)の調子が悪く、残念ながらこの日は走行が出来ませんでした。やはり、この時代のレーシングマシンを調子よく走らせるのは大変な労力が必要なのです。


NSR500(1984)のマフラーはプレス成型したパーツを組み合わせ、「モナカ製法」で溶接していますので、改めて製作するのは大変なので、走行後には錆びるのを防ぐために、温度が下がったところでケミカルを塗布して保護。


テストで忙しいところに話しを聞いて邪魔だったと思いますが、普段聞けないことが聞けるので質問が止まりませんでした!


次回は、RC164(1963)とCBR1000RRW(2004)をレポートします!

(取材協力)

本田技研工業株式会社


(写真・文)

森井智之

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