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既成概念を打ち破り、 新しいアメリカンツインの世界を造る すべてが新しくなった「スポーツスターS」

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  • 2021.11.29

今回は「Harley-DavidsonSportster S」をご紹介します!


ハーレーダビッドソンの新型車「スポーツスターS」の国内販売開始を前に報道機関向け試乗会が開催された。


エンジン、車体、そしてスタイリング、そのすべてが新しくなったスポーツスターはどのようなバイクなのか。東京都内を走らせた感想と考察をお伝えする。

  • レブルで育ったユーザーの受け皿になれるか

これはスポーツスターなのか。ハーレーダビッドソン(以下ハーレー)の新型車「スポーツスターS」の試乗を終えてからも、自分の中で明確な答えを出すことはできなかった。


しかし新しいライトウェイト2気筒マシンとしての完成度は高い。それは、断言できる。


 先に国内での発売が始まったハーレー初のアドベンチャーモデル「パンアメリカ1250」に採用された、可変バルブタイミング機構付き挟角60度のDOHC水冷V型2気筒エンジンをベースに、さらに中低回転域のリッチなトルク特性を与えた「レボリューションマックス1250T」エンジンは、パンアメリカではさほど感じなかったVツインらしいエンジンの鼓動を感じることができた。


そしてエンジンの回転を上げれば、ワープするような加速を見せる。これはこれで、新しい“スポーツスター”としてのパフォーマンスとキャラクターと言えるだろう。


 フロントに160サイズの17インチタイヤ、リアに180サイズの16インチタイヤを装着した、いわゆる“ボバー”スタイルを、新生スポーツスターのトップバッターとした理由も、想像がつく。

 2010年頃からスポーツスターは、ハーレーのライトウェイトスポーツモデルからライトウェイトカスタムモデルへと軸足を移していく。


2011年モデルとしてデビューした、前後16インチホイールを装着した“ ボバー” スタイルの「XL1200Xフォーティーエイト」の発表と、その爆発的な人気により軸足への荷重はさらに大きくなった。


この新しく大きな潮流を新型スポーツスターに引き込むには、ボバースタイルは必須だったのだ。

 偶然にも日本では、ボバースタイルを採用するホンダ「レブル」シリーズが、幅広いキャリアのライダーを巻き込んで爆発的なセールスを続けている。足着き性の良さと、個性的なキャラクター、そして扱いやすいエンジンという点でボバーは、ビギナーを含めた多くのライダーを取り込むことができるモデルとなったのだ。そうなると、レブルで育ったユーザーがステップアップするときの受け皿になることも考えられるし、単純にトレンドのボバースタイルの上位モデルとして選択範囲にあがることも多くなるだろう。
  • 試乗インプレッション

新型スポーツスターのもうひとつの特徴は、その軽さだ。228kgという車重は、現在は「アイアン883」というモデル名でラインナップされる883スポーツスターから約30kgのダイエットに成功している。しかしマスの集中化や低重心化によって、その数字以上に車体の取り回しは軽い。


 ただそのハンドリングは、軽量ボディとマスの集中化を活かした、スポーティなものとは少し違っていた。

直進安定性が強く、渋滞時に小刻みにハンドルを切りバランスを取りながら走行するときハンドル操作が重く、その操作に対する車体の反応が鈍い。細かなハンドル操作の軽さ、さらにはその操作と連動する車体の反応の良さが、その車体の軽快感を造ると考えていて、個人的にはもう少し素直に反応して欲しいと感じた。


また交差点を曲がるときのような低速コーナーでは曲がる方向にハンドルが切れ込んでくる。速度が上がればその切れ込み感は小さくなるが、そのときはフロントが積極的に向きを変えていかない。このハンドリングは好みが分かれるだろう。

 この新型「スポーツスターS」が、ハーレーのラインナップのなかでどんな役割を果たしていくのだろうか。


ミッション一体型の4カムOHVという、1957年に初代モデルが発表されて以来スポーツスターが守り続けてきた伝統的なエンジンレイアウトを持つモデルは、ハーレー/クルーザーカテゴリーに所属ファミリーを変え、「アイアン883/1200」および「フォーティーエイト」としてラインナップされている。そしてレボリューションマックス1250Tエンジンと同じ、挟角60度の水冷Vツインエンジン/レボリューションXを搭載した「ストリート750」および「ストリートロッド」を揃えたストリートファミリーが消滅し、かわってスポーツファミリーが生まれ「スポーツスターS」をラインナップした。7月のオンライン発表会のなかでは、リア2 本ショックのバリエーションモデルの登場も示唆されたことから、ファミリーモデルの拡充も予想される。

 それらを総合的に見て推測するに、新生スポーツスターファミリーは、ハーレーの斥候的任務を携えているのではないか。ハーレーは、その圧倒的な存在感が、ときに新規ユーザーが二の足を踏む要因にもなっている。しかし新型「スポーツスターS」やパンアメリカ1250は、いい意味でハーレーらしくない。その“らしくない”からこそ、開拓できるユーザーはまだまだ多いだろう。変わりゆく二輪市場において、新しいハーレーの姿をアピールするにも、新型「スポーツスターS」は最適だ。


 したがって、スポーツスターのイメージが凝り固まっている私はハーレーのマーケティングにすっかりヤラレているクチなのだ。冒頭に述べたように、試乗後もこれはスポーツスターなのかと悩み続けていることこそ、ハーレーが思い描いていた市場の反応なのだ。そしてオンライン発表会でチラ見せされた、リア2本ショックのバリエーションモデルの登場が、楽しみで仕方がないのだから……そういうバイクファンは、少なくないはずだ。

  • 装備・車両詳細

ハーレーダビッドソン・スポーツスターS 主要諸元


■エンジン種類:可変バルブタイミング機構付き水冷4ストロークV型2気筒DOHC REVOLUTION Max1250T ■総排気量:1,252cc ■ボア×ストローク:105×72.3mm ■圧縮比:12.0 ■最高出力:--PS/--rpm ■最大トルク:125N・m/6,000rpm ■全長×全幅×全高:2,270×──×──mm ■ホイールベース:1,520mm ■シート高:755mm ■車両重量:228kg ■燃料タンク容量:約11.8L ■変速機形式: 6段リターン ■タイヤ(前・後):160/70 TR17・180/70 R16 ■メーカー希望小売価格(消費税10%込み):1,858,000円~


ボバースタイルの採用でフロントのボリューム感を増し、よりワイルドスタイリングを目指した。


レボリューションマックス1250Tエンジンをフレームの一部として使用する。


出力特性が異なるスポーツ/ロード/レインの3つのモードを選択することができる。


2本出しサイレンサーやシングルシートはハーレーの「XR750」がモチーフ。


スポーツスターSのスタイリング&キャラクターの肝となる17インチフロントタイヤ。


リンク式のモノクロスサスペンションはパイプを組み合わせたスイングアームにセット。


4インチの丸型TFTカラーディスプレイを装備。タイヤ空気圧なども表示する。


容量11.8リットルの薄型燃料タンクの採用でロー&ロングの車体を造り上げる。


スポーティなシートカウル。外装類を極力小さくデザインして車体の凝縮感を増している

■試乗・文:河野正士 


■写真・協力:ハーレーダビッドソン・ジャパン


https://www.harley-davidson.com/

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