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全日本ロードレース選手権 ST1000クラス 高橋裕紀選手 取材会!

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  • 2020.11.23

2020年11月7日(土)にHonda 青山本社ビルで行われた「日本郵便 Honda Dream TP 高橋裕紀選手 取材会」のレポートです!

2020年11月7日(土)に、Honda 青山本社ビルで行われた「日本郵便 Honda Dream TP 高橋裕紀選手 取材会」。


今シーズンより全日本ロードレース選手権シリーズ(JRR)に新設されたST1000クラスに、新型 Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SPで参戦した「日本郵便 Honda Dream TP」の高橋裕紀選手が、手島雄介監督とともにメディアに向け、今シーズンを振り返りましたのでレポートします。

  • 大会の裏話で大盛り上がり!

SP1000クラス初代チャンピオンに輝いた高橋選手。

JRRでは2015年のJ-GP2クラス以来、4度目のチャンピオン獲得です。


チーム監督の手島雄介氏。

今シーズン前は、コロナ禍のなか、レースをする意義にまで言及するくらい思案し、レースをするにあたってはチーム、スポンサー、サーキットと、関わる全ての人々に感謝しているとの想いを語りました。


今シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で全5戦の日程が予定されていましたが第2戦は台風で中止になり、全4戦でタイトルを争いました。


ツインリンクもてぎで開催された第3戦 。ここまでポールトゥウィンで2連勝中。第3戦もポールポジションからスタートでしたので、このまま全勝かとも言われていましたが、このレースは2位でフィニッシュ。


もてぎ大会レポート。

https://www.moto-auc.com/report/news/2020-4-part2


最終戦は鈴鹿サーキット。高橋選手はここまでをランキングトップで迎え、第3戦優勝でランキング2位の名越哲平選手が優勝しても20位以内に入ればチャンピオン獲得という状況のなかで思わぬ「ドタバタ劇」が待っていました。


高橋選手は練習中に転倒して左手首の舟状骨と肋骨にダメージを受けながらも、予選は3番手でフロントロウを獲得。


しかし、スタートではクラッチレバーの設定ミスにより、レバーを握ってもわずかにクラッチが繋がった状態となり、スタート時にグリッド上でリヤブレーキを掛けてもマシンを制止出来ずに動いてしまい、まさかの「ジャンプスタート」でペナルティ!(これが人生初だったそうです)。


ライドスルーペナルティを受け、コースに戻ると最下位の30位まで落ち、次の周回でメインストレートにきたら前方に最後尾のマシンが見えないほど離されていました。


この想定外の状況にピットでは当初、何位になればチャンピオン獲得か分からず、サインボードの指示が2転3転し、さらに状況が高橋選手にうまく伝わらず大混乱!


レースは名越選手がトップを独走で2連勝!高橋選手は16位まで追い上げ、年間チャンピオンを獲得!


2人が話す裏話で会見は大盛り上がりでした!

  • 「速いホンダが戻ってきた」と高橋選手が喜ぶCBR1000RR-R

この日の会場には、Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SP (以下、CBR1000RR-R)のST1000クラス仕様を展示。


ST1000クラスは、JSB1000クラスと同じ市販車の1000ccスーパースポーツモデルをベースにしていますが、改造範囲が狭く、よりオリジナルに近い状態のマシンです。


アジアロードレース選手権(ARRC)のASB1000クラスと似た規則でもあります。


CBR1000RR-Rは2020年3月5日発売で、今シーズンがデビューイヤー。


そのシーズンで、CBR1000RR-RはST1000クラスのランキングで上位3位までを独占!。ベース車の高いポテンシャルを証明しました。


今回のレース車から市販車との違いを見つけると、カスタマイズの参考になりそうですね。


高橋選手は、新型CBR1000RR-Rと従来モデルとの一番の違いを「トップスピード」とし、「速いホンダが戻ってきた」と喜んでいました。

マフラーはモリワキ製を装着。


タイヤはダンロップのワンメイク。


ST1000クラスの印象については、性能アップのため部品を交換すれば改善が可能だが、レギュレーションで出来ないことが歯がゆいところではあるが、今までのセオリーが通じないことには楽しい気持ちにもなり、新たな経験になったとのこと。


Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SP

https://www.honda.co.jp/CBR1000RRR/

(取材協力)

本田技研工業株式会社


(写真・文)

森井智之

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