他カテゴリ記事を絞り込んで探す
【注目のバイクトピックス】vol.1 ヤマハ トリシティ155(2017)
- 最新ニュース
- 2017.01.30
新コーナースタート!首都圏近郊のショールームやショップ・イベント等で展示されたホットなバイクを紹介するコーナーです。第1回は1月20日に発売開始となったトリシティ155です。
■ヤマハ トリシティ 155 (Yamaha Tricity 155 )2017モデル
■撮影場所:渋谷ロフト
-
高速道路も走行可能なトリシティ155登場!
展示場所は、渋谷ロフトの正面玄関脇のイベントスペースです。
取材日は発売前の昨年12月22日の夕方で、
渋谷の街は多くの人が出ていて、渋谷ロフトも年末商戦真っ只中の店内は
買い物客で大変混雑していました。
ゆっくりした撮影は困難かな?
と恐る恐る入り口から入って行きましたが、
スペース内に見に来ていたのは偶然にも私だけ。
余裕で必要な撮影をして、その後、説明員の方とお話出来ましたが、
取材終了と同時に若者集団が入ってきて賑わっていました。(ラッキーでした)
-
走りのフィールドを広げるLMW第2弾
フロント2輪、リア1輪のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構を採用したトリシティは、
先行の125㏄モデルは平成26年9月発売で、独特な車体レイアウトと個性的なデザインに
当時から興味を引かれていました。
発売後にトヨタ メガウェブ(お台場)内の試乗コースで一般向けの走行会が行われ、
参加した時の独特の感触は今でも記憶しています。
コースはクローズドで距離も限られたものでしたが、
コースの途中に石畳を再現した路面のヘアピンコーナーがあり、
そこでの安定感がかなり印象に残っています。
通常のスクーターの小径タイヤでは不安感の高い路面のコーナーでしたが、
フロント2輪の吸い付くような接地感はこのバイクの特徴が分かりやすく伝わりました。
経験したことのないような感覚です。
ただし、この特徴的なフロント2輪は複雑な機構なので、
「車重の増加」というデメリットもあって、
通常のスクーターに比べて加速性能の低下という形でそれが現れているようです。
それぞれの特徴を理解するのが、このバイクを購入する際のポイントだと思います。
-
プラス30ccの恩恵、メリットデメリットは?
そして、今回の155ccモデルですが、
プラス30ccは加速性能の改善に対する効果は試乗していないので未知数ですが、
125ccよりプラス4馬力は期待が持てます。
しかし、155ccになった最大のメリットは、
やはり高速道路を走れるようになったことでしょう。
首都圏の道路は混雑していることが多いですから、
一般道だと渋滞や遠回りを強いられる場合があるので、
時間がない時は短距離でも首都高速や第3京浜などの
自動車専用道路を利用出来るメリットはかなり大きいです。
125ccモデルとは保険や税金の区分違いもあり、
維持費用の負担が変わりますので、
どちらが良いかは使用目的により異なりますが、
今回の追加により選択が出来るようになったのはうれしいことです。
また、デザイン上の変化で注目なのは、
今回の155モデルで変更になったヘッドランプのLED化でしょう。
これは125との外観上の差別化としてはインパクトがあると思います。
最近、ヘッドランプのLED化が急速に進んでいますが、
トリシティのデザインとマッチしていて、
今までよりも街中で関心を引きそうな気がします。
【You Tube】 動画で様々な角度からご覧いただけます。
<まとめ>
トリシティ155の魅力は、フロント2輪が生み出す安定感とその機構による独創のスタイリング。
そして排気量アップにより可能になった高速道路を利用出来る利便性の高さでしょう。
このバイクの魅力を実感するのは試乗すると良く分かりますので、機会があればぜひお勧めします。
ヤマハはこのLWMのラインアップを拡充する可能性を示唆したコンセプトバイクも発表していますので、
今後の展開が楽しみな機構です。
■全長/全幅/全高:1,980mm/750mm/1,210mm
■エンジン:水冷・4ストローク単気筒・SOHC・4バルブ・155cc
最高出力: 11kW(15PS)/8,000r/min
最大トルク: 14N・m(1.4kgf・m)/6,000r/min
■車両重量 165kg
■メーカー希望小売価格 453,600円(本体価格 420,000円)
■メーカーのページ:ヤマハ発動機 トリシティ155
(文・写真) 森井智之