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【注目のバイクトピックス】vol.5 BMW RナインT スクランブラー
- 最新ニュース
- 2017.02.26
首都圏近郊のショールームやショップ・イベント等で展示されたホットなバイクを紹介するコーナーです。第5回は、2016年 10月14日に発売されたBMW RナインTスクランブラーです。
■BMW RナインTスクランブラー (BMW R nine T Scrambler)
■撮影場所 / BMW グループ 東京ベイ-
オリジナルのRナインTとの違いは?
展示場所は、BMW グループ 東京ベイ内のBMWモトラッド エリアです。
ここは、平成28年7月にオープンしたお台場エリアに隣接する
広大な敷地のBMW&ミニ、モトラッド(2輪)のショールームです。(販売店機能あり)
2輪車は専用エリアに常時、複数の車両を展示しています。
取材時は、RナインTとRナインTスクランブラーが隣どうしで並んで展示していました。
諸元表を見るとRナインTスクランブラーは、オリジナルのRナインTと比べると
かなり価格差があることに気が付きました。
(RナインTは税込 1,925,000円、RナインTスクランブラーは、1,765,000円)
ショップスタッフの方に理由を聞くと、
「大きな違いで言うと、RナインTはアルミタンクで、フロントサスが倒立タイプ」
と説明してくれました。ホイールもスポークとキャストという違いがありますね。
その他、細かいところも結構違っていて、
基本は同じですが印象は大きく変わっていますので、
まったく別のバイクになっています。
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大排気量オフローダーの立ち位置は?
大排気量のオフローダーは、ホンダ アフリカツインやドゥカティ スクランブラー等、
街中で目を引く存在になっているように感じます。
興味深いのは、デザインはオフロードスタイルながら、いずれもタイヤはオンロード寄りなこと。
RナインTスクランブラーも、日本に入ってくるのはオンロードタイヤ仕様のみとのことです。
「メーカーサイトの写真はオフロードタイヤを装着したモデルを掲載していますけどね」と、
スタッフの方は言っていましたが、
実際、このバイクでオフロードを走る方は少数派(というか、ほとんどいない?)でしょうから、
オンロードタイヤ装着は理解出来ます。
大排気量オフローダーの特徴は、個性的なデザインと余裕のあるエンジンパワー、
ハンドル位置の高さから来るライディングポジションのゆったりさ、ではないでしょうか。
ローハンドルと比べて前傾度の違いによる上体の負荷の違いは街中を走るのには最適ですし、
カウルの無いRナインTスクランブラーは、アップハンドルによりハンドル切れ角が大きくとれるので
取り回しが楽になるという利点もあります。
この点は、街中では結構大きなポイントになるのではないでしょうか。
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個性派エンジンの、メリットデメリットは?
RナインTスクランブラーの最大の特徴は、BMW Rシリーズ特有の空油冷式ボクサーエンジンでしょう。
直列エンジンのラインナップもあるBMWの中でも、異彩を放つ伝統のボクサーエンジンは、
キャブレターからインジェクションになって扱いやすくなったとはいえ、特徴ある個性的なエンジンですので、
これはやはり試乗をして確かめる必要があるでしょう。
幸い、販売店やBMW グループ 東京ベイ等での試乗イベントも行われていますので、
開催日をネットでチェックしてみてください。
<まとめ>
RナインTスクランブラーは個性的なデザインと、ボクサーツインの生む独特な世界観のある乗り味、
ゆったりしたライディングポジション等で、見ても、走っても様になるモデルです。
エンジン幅以外はスリムな車体ですので、またがってみると意外と気軽な印象を受けます。
街乗りに、おすすめのバイクです。
BMW RナインTスクランブラー
■全長/全幅/全高:2,175mm/880mm/1,330mm
■エンジン:空油冷・フラットツイン・DOHC・1,169cc
■最高出力: 81kW(110PS)/7,550r/min
■最大トルク: 116N・m/6,000r/min
■車両重量 220kg
■メーカー希望小売価格 1765,000円(本体価格 1,634,260円)
(文・写真) 森井智之