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【愛媛・広島】しまなみ海道ツーリング②大三島~大久野島~生口島編

  • バイクのツーリング記事
  • 2020.09.11

【岸田彩美のバイクの楽しさ無限大】vol.102。前回に続き、しまなみ海道ツーリングをお届け!今回は大三島~大久野島~生口島編です。

  • “うさぎの島””大久野島でうさぎと戯れる

民宿うずしおさんで疲れを癒し、出発です。

そう、この写真は朝、大三島へ向かう際に渡る橋を間違える前の写真です。奥に見えるのが前の日も通った伯方・大島大橋ですね。


一度大島に戻ってしまうというアクシデント(笑) でも通行料も安いし、気になりません!

無事大三島橋を通り、大三島へ到着しました。通行料金50円

気にならないとか言っておきながら、大三島橋の写真撮り損ねています…明らか動揺してますね、ごめんなさい!

気を取り直して、最初の目的地多々羅展望台へ向かいます。


展望台は、少々ジャングル感がありましたが、これはこれでまた良き。駐車場も広々で安心です。


美しい多々羅大橋は、中央支間長890mで完成時は世界最長の斜張橋だったそうです。繊細かつ景色の景観を崩さないところが素敵だなあ。


多々羅大橋を渡る前に…行きたい場所があるので盛港へ向かいます。

実は盛港から大三島フェリーが出ており、約15分で大久野島の離島へ行くことが出来るのです。


フェリー乗り場の待合スペースには、ヘルメットもすっぽり入るコインロッカーも常備されているので便利~


またキャンプをする方以外は車両で渡航はできないので、屋根付きの駐輪場にトリシティは置いていきます。


15分といえど、すぐに船酔いする私ですが、全然大丈夫でした。ホッ

無事に大久野島へ到着です。 フェリーから降りると、無料の送迎バスがあるので、乗って休暇村(ホテル)へ向かいます。

こちらでは電動アシスト自転車をレンタルすることができ、一時間もあれば周遊できるよ~とのことでしたのでお借りしました!!


実は初めての電動アシスト自転車でしたが、超快適ですね…。しかし、注意して乗って欲しいのです。

なぜなら…うさぎがたくさんいるからです!!


すぐにうさぎまみれになります…。モフッ


そう、大久野島はうさぎの島とも言われているくらい、1,000羽ものうさぎちゃんが生息しています。国内外から多くの観光客もいらっしゃるくらい人気♪

人間にエサを求めて、また好奇心旺盛なので、自転車で走っていると飛び出して来たり、着いてきたりします。とってもかわいいのですが、怪我をさせてしまうといけないので、ゆっくりと景色を堪能しながら走りましょ!!

私は餌を持っていなかったのですが…盛港に戻って気が付いた。エサ販売していた。戯れたい方は、購入必須ですよ!!泣



“うさぎの耳”オブジェ

うさぎの気持ちになって、色んな音を体感できます。何の音が聞こえるかな?? 

実はうさぎは弱い動物です。敵を早く発見するために、音が良く聞こえるよう耳が大きくなったんですって。


そしてもう一つ。大久野島は悲しい歴史のある島でもあります。

昔地図から消されていたとされる大久野島は、内密に毒ガスを作っていた歴史があり、公にしないために地図上から消したそうです。

当時の戦争の爪痕がいくつも残っていました。※一部土砂崩れの影響で見る事が出来ない箇所あり

大久野島には合計22門の大砲がおかれていたそうです。


旧軍発電所跡地

朽ち果てていますが、当時のまま残されています。良く見てみると、ガラスが残っていますね。


このマークの意味は理解できませんが、生々しさを感じます。


慰霊碑


毒ガス資料館(館内撮影禁止)が島内にあります。


実は、1984年まで日本が毒ガスを使用したということは、日本ではほとんど知られていませんでした。

この資料館を通じて毒ガス製造の悲惨さと二度と戦争をしてはいけないと強く感じます。

当時、13歳~15歳の子供たちも毒ガス製造に動員されたのです。

小さな制服を見にまとい、戦争のために身を削って毒ガスを作っていたと思うと心が痛みます。

防具を着ていても、隙間からガスが入りこむため皮膚炎や呼吸器疾等様々な病を引き起こしますが、治療法もなかったのです。

そして動物を使った実験も多く行われました。うさぎや鳥(嗅覚が鋭く、ガスがあると死んでしまうので判別に使われていた)を使い、小さくて、言葉も通じない動物に、辛い思いをさせていたと思うと…。

戦後毒ガスは処分されましたが、海中に埋める・防空壕に埋める・燃やす等の戦後処理を行ったそうです。観光客への安全は確保されていますがまだまだ課題がたくさん残っているのが現状だそうです。

うさぎは戦後毒ガスと共に殺処分され、その後外部から持ち込まれたものが繁殖したという説が有力とのこと。


かわいいうさぎたちがたくさんいて、綺麗な海に美しい自然いっぱいでのんびりと過ごせる癒しの島ではありますが、過去には悲しい歴史があったということを忘れないよう、書き留めます。


電動アシスト自転車のおかげで、スイスイと大久野島を堪能できました。返却をし、再びフェリーに乗って盛港へ戻ります。

こまめにアルコール除菌等、感染対策も忘れずに取材を進めます。

  • “神の島”大三島で神聖な時間を過ごす

ふたたび盛港に戻り、次の目的地へ。

大三島は、別名“神の島”とも呼ばれています。その理由に、多くの国宝を有する大島祇神社があります。駐車場も完備されていますのでご安心ください。

日本書紀には、山神(農業神)として、伊予風土記には海上としての御神徳がとかれ、古来地神・海神兼備の神社とされてきているそうです。 

瀬戸内海で活躍をした三島水軍の守護神としても信仰をあつめており、奉納された甲冑等は大山祇神社宝物館に常設展示されています。(国宝8点)今回は時間の都合により、拝見できませんでした。

樹齢約2,600年の神木は、昭和26年に国の天然記念物に指定されています。


間近で見ると圧巻!!どうやらパワースポットとしても有名だとか。

参拝をし、御朱印を授かりました。思い出として記せます。(新型コロナウイルスの影響で、後で御朱印帳に貼れるようになっています)


そして大山祇神社には珍しい“ヘルメットお守り”をいただけるのです。昔は戦の時に頭を守る“兜”の裏にお守りをつけていたそうです。現代風にし、仕事や通勤・通学時の現代の兜=ヘルメットのお守りとして貼り付けられるようになっています。


裏面が両面テープ加工されているので、すぐに貼れますし、コンパクトですので、ヘルメットの裏など好きなところに貼ると良いでしょう。

私は、フルフェイスの口元あたりに貼りました。ヘルメットをかぶる時に見て、気を引き締める為です。


木々が美しく、神聖な時間を過ごせました。ありがとうございました。


多々羅大橋を渡って生口島へ向かいます。 通行料金100円


朝向かった展望台の分岐点にちょうど看板が出ているので、その通りに進めば多々羅大橋、渡れます!

生口島の瀬戸田町は、国産レモン発祥の地で、レモン栽培は明治時代から行われていたそうです。

レモンモニュメントベンチやレモンのモチーフがいたるところにあって、可愛いんです♪


瀬戸田町の観光案内所にも♪


多々羅大橋降りてすぐに、“レモン谷”という絶景スポットがあり、冬の季節になると綺麗なお花やレモンが実るそうです。私が行った時期は、青々としていましたが、綺麗でした。


急な坂道を登るので、スピードにはお気をつけて!!

そういえばお昼ご飯食べてなかった…で、遅めのお昼♪ミナミたこ焼き屋さんへ向かいます。


ちょうどお店に到着したら、土砂降りのゲリラ豪雨が。どうやらしまなみは天気が良く変わるそうです。

お勧めの、タコ天ぷらを…と思いきや、偶然居合わせたご夫婦とトリシティのお話をする中で

ご馳走してもらっちゃいました><すごく嬉しい…ありがとうございます。

注文してから揚げるので、揚げたてを召し上がれ♪ たこがぷりっぷりで絶品でした。そして瀬戸田のレモンもかけて…美味しい!!ごちそうさまでした。


ちょうど道路を挟んで反対側には、島ごころSETODAさんがありますので、こちらも立ち寄り。

店内・店外いたるところにレモンがあるので、写真を撮っても映える箇所多し。


レモンケーキが有名との情報で、涼しい店内のイートインスペースでレモン一個丸々搾りたてのレモンスカッシュと一緒に頂きました。このレモンケーキは、焼きたてを頂けます。

中にレモンの果実がゴロゴロ入っていて、生地はしっとり柔らかい…。何個でも食べたいという欲を抑えて、お土産のレモンケーキを買いました(笑) 

  • レモンとアートの「生口島」でのんびり散策♪

ゲリラ豪雨の雨雲レーダーを確認して、雲の隙間を見てまずは旅館つつ井さんへGO!

お部屋がこれまた素敵…。広くてすぐに寝ちゃいそう…でもいけないいけない!


まずは濡れた洋服をお洗濯!


暗証番号付きの安心全自動式がありました。初めてみた、ロック式。ありがたいです。

雨が止むのを待って、運よく晴れたので旅館周辺を散策することに。

近くにはレモン色の橋・高根大橋も見れました。


生口島は、島ごと美術館といい、アーティストの作品が街中に点在していました。


歩いていたら通りすがりの車に乗った方がマップをくださり、しおまち商店街散策をオススメしてくれました。ありがたい!!


まずは岡哲商店さんのコロッケを頂きます。 色んな番組が取材に来るほど有名だそうです。

お店にいる方も名物なのかな?! 素敵な方でした。

コロッケもほくほくで美味しい。食べ歩きにはバッチリですね。


つづいて向栄堂さんは、元祖レモンケーキの店だそうですが、レモンロールカステラも人気だそうで、私は食べ切りサイズを買って、旅館に戻りました。

生地は中がふわふわで、一番外側はすこししっかりとした食感の生地。生クリームたっぷりで美味しい~甘いものは、身体に沁みますね。。


旅館にバイクを置いて、周辺ブラブラをするのは予定外でしたが

歩いてみるのもありだな~と思いました。 瀬戸田の優しい人にも巡り合えて、良かったです。

夕飯は旅館近くにある桂馬さんにて寿司定食(1260円)を頂きました。丁寧に職人さんが握ってくれたお寿司を堪能し、最後にデザートまでついて大満足でした。


さて今回宿泊した旅館つつ井さん

実はレモンのカタチをしたお風呂に、たくさんのレモンが浮かんでいる贅沢な“レモン風呂”に入ることが出来るのです。

鼻からいい香りを堪能しながら疲れを癒せました。

展望の湯もあり、海を見ながら存分にリフレッシュさせていただきました。

日帰り入浴も可能との事。


バイクも旅館の目の前に停められますし、レンタサイクルもレモン色♪


私は黄色が大好きで、レモンも大好き!いたるところにレモンが使われているので、本当に幸せいっぱいに包まれました…。そしてこの日も爆睡でございました。


今回もボリュームたっぷりでしたね!最後までご覧いただきありがとうございました。

まだまだしまなみ海道ツーリングは続きます♪

制作・協力

岸田彩美

バイクの窓口事務局

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