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【奈良】ライダーの聖地「道の駅針テラス」の過去「旧・針インターチェンジ」でノスタルジーに浸る
- バイクのツーリング記事
- 2021.12.06
【迷走ライダーSHINの行き当たりバッ旅】Vol.111。今回はSHINさんに、針インターチェンジの旧道をご紹介いただきました。

関西ライダーの聖地と聞いて、真っ先に思いつくのは奈良県の「針テラス」です。
休日には関西一円、また関西以外の地域からもライダーが集まります。
多い時で200台以上のバイクが集まるのではないでしょうか。
針テラスは奈良県〜三重県を結ぶ「名阪国道」からランプウェイで安全に出入りできるのですが、実は20年前まで、はそうではありませんでした。
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旧針インターチェンジ
この日も休日、やはり針テラスには大勢のライダーが集まっています。
ざっと見渡すところ、100台以上のバイクが集まっているでしょうか。
さて、今回の目的地はこの近く。バイクで移動すること3分。
「旧針インターチェンジ」に到着しました。
このように入口はまだ残されています。
特に封鎖や立入禁止されている訳でもありません。
まずは入口をチェック。目に入るのは「自動二輪車2人乗禁止」の規制標識。
2005年に自動車専用道路における二輪車の2人乗りが解禁されています。
この針インターチェンジは2001年に廃止されているのでこのような標識が付いているのですね。
今では見ることが無い、ある意味希少な標識です。
そして、もう1箇所着眼点があります。
「建設省」と言う文字。
2001年、「国道交通省」に変更になっています。これまた今では希少な表記。
かなりマニアックですが、旧標識をこういう観点で見ると面白いですよ(笑)
あ、ちなみに右側の気象による通行規制の看板の建設省表記です(笑)
上を見上げると、色はげた行き先案内看板。
かろうじて読み取れるのは名古屋のローマ字表記。
それでは中に入っていきます。
当然、メンテナンスなんぞされていないので両サイドの草は伸び放題です。
その草むらの中から顔をだす「対面通行標識」
このインターは自動車専用道路にしては珍しく、対面通行のインターチェンジだったのですね。
そのまま突き進みます。
もうそこは森の中?草木は生い茂げり、路面は…もはや林道?
アスファルトが確認できません。
このインターチェンジが廃止され20年余り、アスファルト路面も管理を放置すると20年でこのようになるのかと、ある意味驚きです。
その森の中(笑)でより一層の存在感をかもしだす標識。
もう色褪せて、本来の「赤」が「灰色?」に。
そして気象状況で進入を封鎖するためのゲートバー。
この奥に進むと、名阪国道に繋がるのですが、その距離が短い…
数メートル先が名阪国道です。
と言うことは、本線に合流するための加速区間が短いということなります。
そう、この針インターチェンジは合流するのに決死の覚悟が必要なインターチェンジだったのですね。
ほぼ加速することなく、60キロ以上で走る車の流れに合流しなくてはいけません。
私も当時、何度か利用しましたが、それはもう恐怖でしかありませんでした。
できたら違うインターチェンジを利用したいとすら感じた記憶があります。
景色は森の中、匂いも木々が生い茂る森の匂い、そして聞こえる音は車の走行音。
ここは異様な空間です。
さて、戻ります。
下ってきた対面車線を上って行きます。
そして、ラストに現れたのは行き先案内標識、通称「青看」
インターチェンジから一般道に出る時に目に飛び込んできます。
何故かこの看板だけ異様に綺麗です。
ある意味謎です。
以上、「旧針インターチェンジ」の紹介でした。
何故、撤去されずにそのまま放置されているのかは分かりませんが、ノスタルジー好きの方には魅力的な場所。
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おすすめグルメ
最後に、ここまで来たら是非寄っていただきたいグルメがあります。
この「旧針インターチェンジ」からバイクで1分ほどの距離にある「たつ屋
ここは精肉店なのですが、お弁当も販売しています。
それがまた安くて美味しく、ボリューム満点。今回、私は唐揚げ弁当を。
そして近くの湖畔で食べました。
このボリュームでなんと500円(税別)です。
他にもホルモン弁当やステーキ弁当もあります。
最後になりますが、これから本格的な冬がやってきます。
ライダーには辛い季節ですが、わたし自身も防寒対策もバッチリ、そして適度なソーシャルディスタンス(笑)を保ちながら冬ツーリングも楽しみたいと思います。
今回の様子、是非動画でご覧ください。
よりこの異様な雰囲気の旧針インターチェンジを堪能できると思いますよ。
SHIN
バイクの窓口編集部