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【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】運命と宿命を感じた大阪ツーリング
- バイクのツーリング記事
- 2021.08.13
【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】vol.144。今回は大阪へツーリング!バイクで繋がる縁を大切にするKAZUさん、素敵ですね^^
令和3年も半分を過ぎました。相変わらずのコロナ禍で、なかなかバイクに乗り出せない!という人もいるでしょう。
一方で、大都市圏における二輪車事故が多発。その一つに大阪府があり、カズ兄さんのモーターレボリューション(FMIS)のスポンサーである南海部品様からも、番組内で注意喚起してくださいとお願いされるほど。
その後、大阪府警察本部で詳しい話を訊けることになり、義理人情に厚く大好きな街・大阪の事故防止に少しでも役に立てれば良いなと思い、とにかく行ってみることにしました。
ちょうど緊急事態宣言が解除されるタイミングだったので、どうせ行くならお世話になっている人々に会い、近況報告もしておこうと。道中で三重県も通りますから、Zのデザイナーである多田憲正さんにも会ってくることにしました。
こうして、不定期ですが年に一度以上は確実に行っている大阪ツーリング。今回はバイクに携わる人々とのつながり、バイクに携わる以上やらねばならないことなど、様々な運命と宿命を改めて実感しました。
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交通安全や事故防止についての啓発活動
コロナ禍における僕自身の大きな変容は、携わる業務の多様化。
2019年5月より勤務させていただいている創業約360年の老舗企業・伊伝株式会社ですが、「ガソリンスタンドはエネルギー事業者であり社会貢献事業。主に携わっているのはバイクからトラックまで含めての自動車ですから、交通安全に対する意識をより一層高めねばなりません」とのことで、社員及びアルバイト従業員対象の交通安全研修会を実施。
僕は講師を担当しました。交通安全や事故防止について啓発することは、僕にとって宿命みたいなものです。
関連リンク
伊伝株式会社
大阪城の隣に所在する大阪府警察本部。初めて訪問しましたが、一見して要塞のようで実に大きく凛としていました。
交通総務課の担当者にお話を伺うと、令和3年5月時点で二輪車の死亡事故の増減率は66.7%の増加。
原因は、通勤通学時間帯の主要幹線道路における無謀なすり抜け運転とのこと。急いでいるとき、焦っているときほど、冷静な判断や適切な操作ができず、大きな事故につながります。
事故れば家族や仲間が悲しみ、会社の同僚のみならず社会にも迷惑をかける。マイナスなことしかないです。なので、大阪でもトランキーロ!トランキーロ!バイクに乗るなら、ブジカエルのココロで威風堂々と!
関連リンク
大阪府警察
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南海部品・マッハⅢを訪問
業務目的とは言え、大阪まで行くのにトンボ返りはもったいない。スケジュールに余裕を持つことが安全につながります。南海部品本社を訪れ、シーズン後半の様々な行事について打ち合わせ。
翌日は事故多発路線の現状視察を兼ねて、堺のマッハⅢへ行ってみることにしました。わざわざ有休を取ってルート案内をしてくれた南海部品のU井上氏に感謝!
関連リンク
南海部品
ライダーズカフェレストランマッハⅢ
http://www.kurocco.com/cgi-bin/mach3/
U井上氏と一緒に堺まで来たなら、ここを素通りするわけにはいかないアブロード/南海部品藤井寺店。とはいえ、アポなし直撃で大丈夫なのか?案ずるより産むがやすしということで、とにかく行ってみました。
すると偶然にも、僕のレーシングスーツを作ってくれる任せて安心の弾さんが!久々の再会を喜び合いつつ、安全装具についてディスカッション。ランチまでご馳走になってしまいました。感謝感激!
関連リンク
アブロード/南海部品藤井寺店
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宿命と運命が交差するバイク人生
名阪国道を東進、伊賀市から青山高原を越えて、無事に多田邸着。「静脈に大きな痛みを伴う溜ができてしまい、気持ちはネガティブだけど、それでもZ2を見てエキゾーストノートを聴いたら元気が出たよ!」と、多田憲正さん。
僅かな時間でしたが、面会が叶っただけでなく、サイドカバーに貼った新ステッカーのプロトタイプも確認いただきました。何より、今回も元気づけられて良かったです。お大事にしてください。
多田邸を後にして伊勢道へ。走りだしてすぐにエネオスのセルフSSがあったのでガスチャージ。すると、「もしかしてカズさん?やっぱり!」と、声をかけてきたスタッフ。よく見れば、あれ~ヒカル君じゃん!
まさかの再会となったヒカル君。僕の親友、シオさんの息子です。すっかり大人になっちゃったね。
「僕、ここの店長なんです」なんと!物凄い偶然。僕もエネオスセルフ店でアルバイトしているのだよ。
「父が存命の頃は、大変お世話になりました」シオさんはROSSANA、僕はTOMCATSというMCの元リーダーで、一緒に走ったり毎晩のように電話する間柄でした。
その頃はまだ中学生だったヒカル君が、今ではエネオスガソリンスタンドの店長。まさに運命を感じた瞬間でした。
今回の大阪ツーリングは、Z2が取り持つ縁というか、宿命と運命が交差するバイク人生というか。マッハⅢのマスターもZ1乗りだったりするから、そんな風に感じてしまうのかも。
少し大げさかもしれないけれど、オドメーターの数字が増える分だけ、多くのバイク乗りと出会い、その絆も強まっていく。公道で生き抜くためには、時の流れを刻むよりも、のんびりと距離を重ねていくのが良いと思いました。
■ライター:KAZU中西フリーランスのモータージャーナリスト。通称カズ兄さん。
イベントMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)などタレント業でも活躍。
観察分析力に定評があり、開発に携わったバイク用品やカスタムパーツも多数。
一方では、二輪車の事故防止&安全利用の最前線に立つ『Mr.事故ゼロ』とも呼ばれている。
愛車はスペシャルメイドのZ2他。趣味はプレジャーボートのクルージング。