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【奈良・和歌山】日本三大「酷道」国道425号線を走ってみた

  • バイクのツーリング記事
  • 2021.07.13

【迷走ライダーSHINの行き当たりバッ旅】Vol.104。日本三大酷道と言われる国道425号線へ!臨場感溢れる動画もぜひご覧ください!

一般的に「国道」と言えば、都道府県間を結び、地域の道路交通の基幹たる幹線道路、安心して走れる道路になると思います。


その国道で路面状況等、車が通行するのが困難な酷い状態の国道を揶揄した言い方として、「酷道」と言われることも既に久しく、どうやら1960年代にはもう「国道」という言葉は使われていたようです。


今回、日本三大酷道と言われている国道425号線を走ってきました。


国道425号線は三重県尾鷲市から和歌山県御坊市まで全長約200キロの道のりなのですが、今回は奈良県十津川村から和歌山県龍神村までの約45キロ区間を紹介したいと思います。

  • いざ、「酷道」へ。気を引き締めてスタート!

まずは十津川村からスタートしますが、その際に是非とも立ち寄って貰いたい場所があります。

「果無(はてなし)集落」です。

世界遺産にも指定されている熊野古道小辺路の道中にある集落です。

果無山脈を見渡す美しさから「天空の郷」と呼ばれています。


訪問した日は曇りで見晴らしも悪かったのですが、晴れの日は絶景が眼下に広がります。

しかしながら、曇り空でもガスがかかった幻想的な景色を堪能することができます。


それでは、国道425号線に向かいます。その途中の果無集落から国道168号線へと向かう道がまた面白い。

石のガードレールが続きます。もう何年前のガードレールでしょうか。

石の間には隙間がありますので、バイクの場合、いざという時には隙間から抜け出てしまいそうですね。


国道168号線からいよいよ国道425号線の入り口へ。

このルートを走るのは3年振り、ワクワクしますね。

気を引き締めてスタートです。


直ぐにでてきました、国道425号線名物?「赤看板」

この警告を忘れずに走ります。


酷道と言っても、全区間が酷い道という訳ではありません。

特にこの十津川村区間は国道沿いに点々と集落があります。

この国道が生活道路になっています。


しかしながら、集落への国道とは言え、奥に進めば進むほどに道は荒れ細くなります。


途中からはかなりの酷っぷりに。

そして素掘りのトンネルにも遭遇します。このトンネルもいつ完成したトンネルなのでしょうか。

手掘りのため相当な労力が必要だったでしょうね。

  • 獣との遭遇も・・・?!

そしてこの国道を走っていると何より驚くのが、その集落と十津川村中心部を繋ぐ、路線バスが走っているんですよね。

もちろんその酷道箇所も走ります。


最も最奥の集落は「迫西川集落」

十津川村中心部から425号を90分程度走ったところにあります。


もちろん、この集落にもバス停があります。

このバスですが、十津川村が奈良交通に運行の委託をしているようですね。


ここまで住民のインフラを手厚くしているからか、この山奥の集落でさえ「廃村」にならずに、住民が居住できるのでしょうね。


ついにはこのような完全にガードレールも崩落している箇所も出てきます。


最奥の集落からそれほど進まない距離で、和歌山県との県境が現れます。

この県境は「牛廻越」と言われます。

由来は、昔々、牛の背に米や味噌を積んでこの道を運んだが峠にかかる頃には道は険しく人の背に荷物を移し牛を廻した(帰した)ことから牛廻しの名がついたと、地元では言われているようです。

牛さえも根を上げるとは、それだけ激しくキツイ峠だったんですね。


県境のアスファルトです。

手触りも微妙に違います。使っているアスファルトが違うのでしょうかね。

国道と言え管理しているのは都道府県それぞれでの工事になるので、そうなるのでしょうね。


さて、ここからは和歌山県です。

今までの奈良県とは別の顔があるはずです。

その答えは走りだして直ぐに理解できます。

もう路面状況が明らかに違います。

それこそ、いわゆる「酷道」状態です。

路肩は崩れ、落石や路面のコケは当たり前の状態です。

奈良県側が全く普通の道に感じます。


そして、極め付けは獣との遭遇です。

イノシシが前方を走り、鹿が突然出てきてあわや衝突しそうに!

※これは動画を見てもらったらよくわかると思います。


何より、心得ておかないといけないのが、和歌山側は携帯が圏外、通る車も少なく何かあっても助けを呼ぶ術がありません。、

ちなみに奈良側は集落が点々とあるので携帯は繋がります。

和歌山側はより慎重な運転が必要ですね。

  • 河原で「ゾンビラーメン」を食らう

さて、慎重に走りいよいよ龍神村の終点に近づきたところで、ようやく河原に降りれる場所が。

ここで朝食を作りましょう。


今回作るのは「ゾンラーメン」

巷では「ゾンビラーメン」と言われていますね(笑)


パッケージの通り、青い麺。そしてスープが何とも言えない色・・・(汗)


そしてサクッと作り、完成です。

ちなみにゆで卵を目玉風にしています(笑)


そして食べると…

これが普通に美味しいんですね。塩ラーメンです。


まぁ、このラーメンにら限らず、お外で食べるモノは何でも美味しいですね。


酷道レポは以上になります。

いかがだったでしょうか。

もちろん、酷道を走ることは推奨しません。

万が一走る場合は安全最優先です。


こういう道もあるのだなと、参考にしていただけたら幸いです。


今回の行程は動画にまとめています。

文面や写真ではどうしても伝わらない箇所もあります。

リアルな映像とナレーションでお楽しみください。

制作・協力

SHIN

バイクの窓口編集部

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