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【和歌山】紀伊半島の最西端、美と廃のコントラストを巡るツーリング
- バイクのツーリング記事
- 2021.07.30
【迷走ライダーSHINの行き当たりバッ旅】Vol.105。今回SHINさんは紀伊半島をツーリング!動画も是非ご覧ください♪
「美しき廃墟」
今回のツーリングのテーマです。
その美しき廃墟というのは、紀伊半島最西端に存在します。
そこは絶景ポイントでもあるのですが、そこにそびえる施設の廃墟化により、あまり人が行かない場所でもあります。
そんな場所へツーリングに行ってきました。
梅雨も明け、夏本番となってからは連日の猛暑日が続いています。
こんな日はやはり海に行きたい気持ちになりますよね。
近畿で最も美しい太平洋を見ることができるスポットです。
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アートを見ながら湾岸線を進む
紀伊半島の海岸線を走る国道42号線から煙樹ヶ浜に向かいます。
そこで目を引かれるのが「堤防アート」
煙樹ヶ浜堤防に「海の生き物」をテーマにした大壁画が描かれています。
そこから県道24号線から県道187号線、通称「御坊由良線」を西に向かいます。
その道中も海岸線の気持ちのいい道が続きます。
そして、最後に待ち受けるワインディングを登るとそこは…
絶景が待ち受けます。
絶壁の向こうには青い海。
いわゆる「映えスポット」
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廃墟と化した「日ノ岬パーク」
そこから、少し登ると今までの美しい景色から一変、何とも怪しげな廃墟が現れます。
ここは「日ノ岬パーク」と言われ、過去にはレジャースポットとして家族連れやカップルにも人気のスポットでした。
いつの日か、閉園となりその姿は徐々に「廃」と化していきました。
人気の全くない駐車場、そして荒廃したカラオケボックス。
カラオケボックス創世記の頃は、このようなコンテナ式のカラオケボックスが多く見られました。
そして、高台には「ヨハネス・クヌッセン」の胸像。
1957年、日ノ岬沖で火事に合った日本人船(高砂丸)を救おうとしたデンマーク船エレンマースク号と、その救出活動で殉難された機関長であったヨハネス・クヌッセン機関を悼んで、胸像が建てられ、末永くその冥福と航海の安全が祈り続けられているのですが、そのクヌッセン像が今では、その存在すら忘れられようとしています。
そこから更に登って行くと、「ケープトレイン」と言われた足漕ぎ式のモノレールの跡地が。
レールもそのまま残されています。
この荒廃した施設と相反するそこからの景色。
ある意味、これはこれで見どころなのかもしれません。
その横にはカナダ資料館と言われ、かつては食事もできたようです。
その広場には消防車。閉園前、その広場で展示物として置かれていたようですね。
更に奥に進むと「国民宿舎」
もちろん、今は閉鎖されています。「一時閉鎖」ということみたいですが、このような状況の中、再オープンされるのか甚だ疑問ですが。
たた、この建物は窓ガラスが破られたり、スプレーで落書きされたり等のイタズラをされた様子はありません。
そして、更にその奥に神社が有りますが、このように森に埋もれています。
その参拝路は手入れもされていないので、ジャングル状態。
途中からはもう進めません。
はたして神社の建物も残っているのか確認すらもできません。
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『廃』の中の『新』
今となっては、もう昔の賑わいは全く無い日ノ岬パーク、立ち入り禁止にもなっていませんので、ツーリングで立ち寄り、ちょっとした探検気分で散策するのもある意味楽しいかもしれませんね。
最後に、この荒廃したエリアにも1箇所、真新しい「物」があります。
「紀伊日ノ御埼灯台」
1895年に作られた初代から引き継ぎ、2017年に作られた二代目です。
このツーリングの最後を締めくくるにはうってつけの場所です。
和歌山のディープエリアとなった日ノ岬へのツーリング。
是非、この「美と廃」のコントラストを堪能していただけたらと思います。
写真では伝わりにくい臨場感を是非動画でお楽しみください。
SHIN
バイクの窓口編集部