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【栃木】日光 霧降高原道路ツーリング 攻略ガイド 前編
- バイクのツーリング記事
- 2020.09.12
【ミッドガルド ツーリング クラブ】vo.2。今回は栃木県日光の霧降高原道路ツーリング!ビギナーでもワインディングを楽しめるライディングテクニックを伝授します!
今回ご案内するのは、栃木県の誇る名峰女峰山の中腹を駆け上がる霧降高原道路です。
この道の醍醐味は、標高1400メートルから関東平野を一望できることと、走りごたえのあるワインディングがあることです。
駐車場やトイレも複数あるので、休みながら、写真を撮りながら、走れる山岳ワインディングなのです。
とは言え、ビギナーの方々ではワインディングを気軽に楽しめないこともあると思います。
なので、このツーリングレポートでは、ビギナーでも覚えられる初歩的なライディングテクニックを織り混ぜながらお伝えします。
昨日までの「怖い」が、明日からは「楽しい」に変わるように、ご案内させていただきます。
私のツーリングの相棒は、ホンダ ゴールドウイング F6Cの輸出仕様の バルキリーです。
バルキリーは、排気量1832cc、車両重量342キロの巨体なので、決してワインディングを暴走するようなライディングテクニックではありませんので、ご安心ください。
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絶景ワインディングを楽しむ
では、霧降高原道路に向かいましょう。
日光市内を流れる大谷川(だいやがわ)を渡る霧降大橋を過ぎると、そこはもう、霧降高原の入り口です。
緩やかな登り勾配で、樹林を抜ける道を行きます。
霧降滝との分岐を過ぎれば、もうすぐ山岳ワインディングが始まります。
右に左に軽快にコーナーを曲がるごとに、高度が上がり視界が開けてきます。
美しい景色の中を綺麗なラインを描いて走る自分に、酔う事間違いない絶景ワインディングが、ゴールの大笹牧場まで19キロも続いています。
走り好き、絶景好きにはたまらないルートです。
Googleマップで見ていただくと分かると思いますが、この霧降高原道路は深く周り込むコーナーがいくつも続いているワインディングなんです。
なので、間違ったライディングテクニックを身に付けているライダーや、ビギナーライダーには手強い道となります。
適切なコーナリングフォームを身につけているライダーが、重心移動を使ってコーナリングするならば、深く周り込むコーナーでも安全に安定したコーナリングができます。
しかし、そういった技術を身につけていないライダーは、コーナリングラインの修正ができないので、コーナー後半であたふたすることになります。
よく、バイクはバンクさせて曲がるって聞きまが、それはライディングテクニックとは別の話です。
バンク角は必要ですが、バンク優先のコーナリングは危険を伴います。
なぜなら、
①コーナーの大きさに合わせてバイク角を調整できない
②コーナー進入時はバンクが浅いのであまり曲がらない
③深過ぎるバンク角はタイヤのグリップが落ちる
などの理由があります。
個別に説明します。
①コーナーの大きさに合わせてバイク角を調整できない
サーキットならコーナーの大きさが分かっていますから、事前に適切なバンク角が分かりますが、ブラインドコーナーが続くワインディングでは適切なバンク角が分かるはずがありません。
また、コーナリングラインの修正も難しくなります。
②コーナー進入時はバンクが浅いのであまり曲がらない
バンク角でコーナリングするということは、浅いバンク角では大きく曲がって、深いバンク角では曲がれることになります。
先の見えないブラインドコーナー進入時に、一気にフルバンクさせるライダーはいないと思います。
③深過ぎるバンク角はタイヤのグリップが落ちる
タイヤの接地面にバイクの重さが乗っている時が、1番グリップ力が発揮されます。
バンク角が深過ぎると、バイクの重心はタイヤの接地面よりもコーナー内側に来てしまうので、タイヤのグリップ力が落ちてしまいスリップダウンを誘発させます。
以上のようなことから、深く周り込むブラインドコーナーでは、バンク角優先のコーナリングでは上手に曲がれないことが理解できたと思います。
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理想的なコーナリングとは?
では、どんなコーナリングをすればいいのか、簡単に説明します。
1番理想的なコーナリングは、コーナー進入時に思い切ってバイクを旋回させることです。
コーナー入り口で方向転換のほとんどができていれば、コーナー後半は余裕ができます。
余裕があれば、アクセルを開けてタイヤのグリップを増大させながら速度の上乗せもできるようになります。
具体的に説明します。
①十分に減速する
②外足加重と重心移動する
③骨盤を回す
④バンクさせる
⑤微調整する
もう少し詳しく説明します。
①十分に減速する
コーナーは加速しながら曲がります。十分に減速しておいてください。
②外足加重と重心移動する
コーナーの外側のステップに体重を乗せて、同時に上半身を内側に倒します。
③骨盤を回す
外足でステップを踏み込む力を利用して、骨盤を進行方向に回します。
④バンクさせる
上記がきちんとができていると、バンクと同時にグイッと旋回が始まります。
⑤微調整する
インに入り過ぎた時はアクセルを開けます。
アウトに膨らんだ時には肘を締めると、フロントタイヤが内側に入ります。
アクセルをゆっくり閉じても、フロントは内側に入ります。
さらに、骨盤旋回と重心移動をすれば、もっともっと小さく曲がれます。
これらのことができれば、深く周り込んだブラインドコーナーでも、自由にコーナリングを楽しむことができます。
もう遠慮しないでどんどん登って行きましょう。
正面に見えてくる女峰山が、山岳ワインディングの証です。
疲れた時には、迷わず休憩してください。
登る途中に大きな駐車場があります。
右、右、左の順番に駐車場がありますが、3番目の左側の駐車場を利用してください。
ここにはトイレもあります。
ソフトクリームも食べられます。
また、徒歩で女峰山の中腹まで上がれるように、長い長い階段もあります。
そこには、たまらない絶景が待っています。
さらに、バイクで登って行くと、道が平になってきます。
視界も大きく開きます。
高所感も展望も眺望も申し分ありません。
でも、路肩に駐車するのはやめましょう。
少し行くと、右手に六方沢展望台と呼ばれる駐車場があります。
高低差1000メートルを越える眺めは絶景中の絶景です。
ここからの眺めは、北は塩原の高原山。南は茨城の筑波山までが一望できます。
運が良ければ雲海も見えます。
下界から湧き上がる霧も見えます。
ひとまずこの駐車場をゴールとして、景色や撮影をお楽しみください。
後編は、六方沢橋から始まります。
お楽しみに。
池澤 まろうど
バイクの窓口事務局