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【栃木】日光 霧降高原道路ツーリング 攻略ガイド 後編

  • バイクのツーリング記事
  • 2020.10.06

【ミッドガルド ツーリング クラブ】vo.3。​前回に引き続き、栃木県日光の霧降高原道路ツーリング!後編では、下り坂のタイトコーナーが連続するテクニカルな区間の攻略方法を伝授します!

・はじめに

前回の霧降高原道路ツーリング 攻略ガイドでは、この六方沢橋展望台までのご案内をさせていただきました。


ずっと上りのコーナーを回って、1番高いところまで来ました。


この先は、大きな六方沢橋を渡り、下り坂のタイトコーナーが連続するテクニカルな区間に入ります。


ライディングテクニックも別物になります。


皆さまが安全に楽しく霧降高原道路をツーリングできるように、池澤 まろうどがご案内いたします。

  • 六方沢橋を渡ろう

この白くて大きな橋が六方沢橋です。


霧降滝として流れ落ちる六方沢に架かる橋です。


霧降高原の名前の由来にもなっている場所なのですが、霧降高原では、霧が降る事は稀です。


ここでは、霧は谷から舞い上がるのです。


霧降滝の周囲で発生した霧が、六方沢を駆け上がり、この周囲を真っ白にします。


もう、何も見えない白い闇に覆われるのです。

注意してください。


時に、この白い闇の中に、恐ろしいモノがいることがあるのです。


それは、路上駐車している車です。


直前にならないと見えません。


必ず徐行して、周囲の音を聞きながら進んでください。



・下りのタイトコーナーが続くよ

さあ、橋を渡れば、まもなく下りのコーナーに突入します。


最初は緩やかに左に曲がります。


しかし、すぐに左の急カーブになるのかと思わせておいて、実は右の急カーブになります。


初見殺しのコーナーですね。


もし、速度を出し過ぎていたらどうなるでしょうか?


もし、バンク角重視のコーナリングをしていたら、素早く切り返しができたでしょうか?


なので、ワインディングを走る時は、コーナー入り口で小さく速く曲がれる技術があった方がいいんです。


もう一度、ライディングテクニックのおさらいをします。


ブレーキをかける前に、アクセルを戻してエンジンブレーキの効き具合を確認します。


エンジンブレーキが弱いようなら、ブレーキと一緒にシフトダウンしておきます。


ブレーキを軽く掛けながら(引きずりながら)コーナリングするライダーがいますが、それは高速コーナーやサーキットで有効な技術であって、低速コーナーが続くワインディングでは有効ではありません。


実際に比べてみればわかることです。


フロントブレーキが1番不安定になります。


リアブレーキはそこそこ有効ですが、1番安心できるのはエンジンブレーキです。


なので、しっかりとエンジンブレーキが効く体制を作ってから、コーナーに進入することが重要です。


コーナーに進入する直前で、前後ブレーキはリリースします。


ここまでがバイクの操作方法です。


次に、自分の身体の動かし方を説明します。


①ステップに体重を乗せて、膝でタンクを挟みます

②外側のステップに体重を乗せて、骨盤を進行方向に回します。

③上半身の力を抜いて、内側に倒し込みます。

④外足はタンクに押し付けて、内足は大きく開きます


そうすると、自然とバイクは曲がってくれます。


怖くなければ、ゆっくりとアクセルを開けてみてください。


バイクが自然に曲がって行く感覚を楽しみながら、右に左にコーナーを駆け抜けてください。


緩やか下り坂の先に、左に曲がるコーナーがあります。


そのコーナーに進入しようと思った瞬間、突然視界が開けます。


標高1400メートルから見下ろす、那須野ヶ原の広大な風景が飛び込んで来ます。


眼下に広がる絶景を見るか?


それとも、コーナーの出口を見るか?


いえいえ、名残惜しいのはわかりますが、必ずコーナーの出口を見てください。


いくつものコーナーを抜けると、周囲の風景が一変します。


牧場区間に入ったのです。

  • 牧場区間を抜けるよ

牛が餌を食べていますね。


みんな餌に夢中で、バイクなんか気にもしません。


この日は、牛のお尻しか見えませんでした。


さっきまでのコーナーの連続はなんだったのだろうと思うほどの、のどかな風景が広がっています。


昂ぶった気持ちを、クールダウンするのにちょうどいいのかもしれません。


この牧場区間を進んで行くと、終点の大笹牧場に到着します。



・大笹牧場で休憩して、胃袋にご褒美をあげよう

今年から、バイク駐車場が変わりました。


レストハウスの一段低い場所にある第2駐車場の一部がバイク駐車場になっています。


車用の駐車スペースに停めないように、ご協力お願いします。


第2駐車場から見るレストハウス


あまりにも霧が深い時は、駐車場でも迷子になりそうです。


ここのレストハウスでは、メインのBBQもありますが、レストハウスの前の広場の周囲にあるお店でいろいろ食べるのもありですね。


岩魚や鮎の串焼き。

肉の串焼き。

ソフトクリーム。


あっちもこっちも食べていると、幸せになること間違いないです。


私は女峰山を見ながらコーヒーブレイクですね。


えっ?

コーヒーじゃないって?


だって、苦いの嫌いなんだもん。


カフェオレの牛乳割り下さ〜い(笑)


ゆっくり休めたら、もう一走りしましょうか!


霧降高原道路は、この大笹牧場が終点ですが、ここから先に面白い道があるんです。


とっても分かり易い案内板がありました。


今市日光方面から、この大笹牧場まで来ました。


次に行くのは、大笹牧場から右に行く道です。


ワクワクしますね。

  • 谷底まで一気に下るよ

こんなに小さく、くるって回るコーナーがたくさん続く道です。


鬼怒川が流れる谷底まで、急勾配を一気に駆け下りる道です。


落ち葉や浮砂に注意が必要ですが、連続するタイトコーナーはベテランライダーの評価の高いルートでもあります。


木漏れ日、苔むした法面、ブラインドのタイトコーナー。


速度は乗りませんが、技術の差が見える道です。


もし、ビギナーライダーが迷い込んでしまった時は、上記のライディングテクニックを思い出してください。


エンジンブレーキだけでコーナリングしてもOKです。


途中に、ダムを見下ろせるポイントもあります。


紅葉の季節は、たまらないものがありますよ。


終点はT字路です。


ここから、いろいろなダムを見に行くこともできますが、私は今来た道を引き返します。


だって、もっと走りたいんだもの。



・上りのワインディングを楽しんだら、キスゲ平園地レストハウスでお昼にするよ


下った後の上りは最高です。


坂を下ることで、ライディングテクニックは自然と上達しているのです。


なので、その後の上りは、気持ち良く走ることができるのです。


どんどん上って大笹牧場を越えて行きます。


六方沢橋も渡っちゃいます。


少し下って、キスゲ平園地レストハウスでお昼を食べます。


今回、初めて利用したレストハウスです。


お蕎麦におうどん。スイーツもあります。


食いしん坊の私が食べたのは、鴨うどんの大盛りです。

美味しく頂きました。


レストハウスの2階の窓からは、女峰山に登って行く天空回廊の階段が見えます。


この日は山頂がガスっているために登りませんでしたが、ここからは、どんな景色が見えるのでしょう。


晴れた日に挑戦したいですね。


さて、お腹も膨れたし、いっぱい走ったし、そろそろ帰路に着きますか。


それでは、また次のワインディングで会いましょう。


池澤 まろうどは、皆さまの無事故、無違反、無事帰宅をライディングテクニックで応援します。

制作・協力

池澤 まろうど

バイクの窓口編集部

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