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今週のレア車 Vol.134 アプリリア SXV550
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- 2018.10.10
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、最強モタードと称される、アプリリアSXV550です。
先日ホンダが、モトクロッサーCRF450の市販版、CRF450Lを発売し話題になりましたが、
今回ご紹介するアプリリアSXV550は、今から遡る事12年前の2006年にモタード専用
ワークスマシンSXV450の市販版、排気量UP版として発売されました。
SXV登場前までは、モタード参戦車両は市販のオフ車を改造したものがほとんどでしたが、
SXV450は燃料噴射水冷Vツイン、スチールトラスフレームにアルミスイングアーム、倒立
フロントフォークにラジアルマウントキャリパー、前後17インチ、リアタイヤに至っては180サイズ
の極太でスリックタイヤもはけるという、下手なロードスポーツ顔負けの装備を有しており、
当然のごとくチャンピオンマシーンとなりました。
その市販版SXV550は、公道走行用装備とエンジンデチューン以外はほぼワークスそのまま
の構成で、2011年にはマイナーチェンジも行われる等、なかなかの人気を誇りました。
またアプリリアには同時期にシバー750をベースとしてモタードテイストに纏めたドルソデューロ
750も発売しており、大排気量モタード系を2種類もラインナップしていましたが、現在では
ドルソデューロのみEuro4対応で排気量を900㏄にアップしラインナップされています。
(残念ながら日本では発売されていません。)
インプレッションを見ると、ロードスポーツ並みの車体構成も相まって非常に早く、かつ安定して
おり、ワインディングが楽しいバイクのようですが、2速でも普通にフロントが上がるほどの暴力的
なパワーを持っており、乗り手を選ぶ所はさすがワークス直系ならではです。
日本ではアプリリアそのものが決してメジャーではなく、あってもRSV系やスクーター系をたまに
見かける程度で、SXVに至ってはまず売り物を見ることはありません。
現車はそんな希少なSXV550。走行6000Km弱で、業者間オークションで4点がつく
なかなかの上物です。
モタード好きには堪らないバイク、興味のある方は是非手に入れてその刺激的な性能を
堪能してみてはいかがでしょうか。