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【遠藤イヅルの珍車カタログ】第33回 スズキ・バンバン90
- おすすめコラム
- 2017.08.15
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の珍車は極太タイヤのレジャーバイク「スズキ・バンバン90」のご紹介です。
■スズキ・バンバン90(RV90) ■エンジン:空冷2ストローク・ロータリーディスクバルブ単気筒88cc
■最大出力:8ps(6.0 kw)/6000rpm ■最大トルク:1kg・m(9.8N・m)/4000rpm
1960年代末に発生したレジャーバイクという新しいカテゴリーは
次々とユニークなモデルを各社から登場させました。
中でも1971年に登場したスズキ・バンバン90は
それまでのバイクでは見たことも無いような
バギー車のような極太のタイヤを装着、
8psという高出力を誇った90cc2ストエンジン、
高い位置に装着されたマフラー、
標準でボディに装備されていた空気入れが特徴でした。
6.70-10という「低圧レクタングルタイヤ」は
砂地や林道、雪道などの悪路も走れてしまうという
高い走破性能をバンバンに与えていました。
砂浜などでは空気を抜くと走りやすくなるのですが、
前述のようにバンバンには空気入れが着いていますので、
帰りはそれを活用すればいいわけです。
楽しいですね!
バンバンはその後50ccのバンバン50を1972年に、
翌1973年にバンバン75を相次いで発売。
バンバンファミリーを拡充させました。
現在でも当時のバンバンをイメージしたバンバン200と
欧州専売のバンバン125が発売されています。
名前は同じでまったくの別モデルですが、バンバンの持っていた
移動も楽しめるバイクというコンセプトは継承されています。