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【立ちゴケ・足つき・エンスト】バイクのあぶない三角関係〜お汁粉大魔王の快適バイク旅〜

  • おすすめコラム
  • 2021.06.01

【ミッドガルド ツーリング クラブ】vo.8。立ちゴケの原因と対策をまとめていただきました!

まずは、、可愛いらしいうさぎのロペちゃん(ホーランドロップ)の立ちゴケシーンから始めましょう。


ロペちゃんは、Twitterでフォローさせて頂いているむぎゅ〜さんのうさぎさんです。

今までは猫が一番可愛いと思っていたのですが、最近になってうさぎも可愛いことに気付きました。


むぎゅ〜さんの一番最初の立ちゴケは、教習中だそうです。

踵にヒビが入ったそうですが、頑張って免許取ったんですね。


立ちゴケは、例えバイクのキズが小さくても、心のキズは深いですよね。

悔しくて悲しくて申し訳なくて、身体が震えた思い出があります。


今回は、そんな立ちゴケの原因と対策をまとめてみました。

  • 足つきの良いバイクと悪いバイク

立ちゴケと足付きは密接な関係にありますよね。


では、足つきの良いバイクってどんなバイクでしょう?

カカトまで接地出来ればOK…って訳ではありません。


どこに足をつくかが問題なんです。


バイクを横から見た場合、お尻の真下に足がついた方がバイクを支えやすいんです。

そして、出来るだけバイクの近くに足がついた方が支えやすいです。


つまり、シート高が低くて、シート幅が狭い方が足つきがいい訳です。

でも、ステップの位置によって、足をつきやすい場所も変わります。


ステップは、場所によって名前が変わります。


□お尻の下にステップがあればミッドステップ。

足をお尻の下に出しやすいけど、ステップが邪魔する事もある。


□お尻より後ろにステップがあればバックステップ。

足をお尻の下に出す時に、ステップが邪魔になりづらい。

でも、足をお尻より前には出しづらい。


□お尻より前にステップがあればフォワードステップ。

お尻より前に足を出しやすい。


という違いがあります。

と言うのも、立ちゴケは完全に停止中とは限りません。

エンストした場合はゆっくり前進しています。


なので、お尻の真下から前方に足をつきやすいバイクが、立ちゴケになりづらいバイクです。

さらに、重心が低い方が大きく傾いても支えられたりします。


重心が高くてバックステップのフルカウルスポーツが、1番立ちゴケしやすのかもしれません。


左上の写真はTwitterでフォローさせて頂いているFUNKふじやまさんです。

CB1100の場合は、足つきはステップの横になるんですね。

それでも足つきがいいのは安心ですね。


足をつく位置が、前過ぎても後ろ過ぎても、横に離れていてもバイクは支えられませんから。


CB1100を下取りに出して、また同じCB1100を購入するくらいのCB1100好きって言うのも、なかなかいないですよね。

右上は、同じくフォローさせて頂いているメイさんとBMW F900XRです。

メイさんが、1番バイクに近いところに足をついています。

足をつくとステップが脛に干渉するそうですが、ステップに足が触っている方がステップの位置が確認できるので安心するそうです。


また、ステップは可動するので、脛を傷つけることもないそうです。


ステップに足が引っ掛かると立ちゴケすることがありますが、そうならないようにBMWはステップ位置を決めているのでしょうか?


その下の写真は、同じくフォローさせて頂いているreiさんです。

MT07をローダウンして乗っていますが、低身長なのでつま先バレリーナになっています。


バイクの近くに足を着けないと立ちゴケのリスクが高くなってしまうので、普段から停車前に地面の確認をして、立ちゴケのリスクが少ない場所に停める工夫をしているそうです。


3枚の写真を見比べると、足つきの良さがブーツの写り具合でわかりますね。


足つきが悪いバイクに乗ってはいけないことはありません。

reiさんのように工夫と努力でクリアできることもあります。


ただどうしても不安がある方は、ベストな足つきポイントから20センチ前方に足をつけられるバイクを選んでください。


左の写真はVTR -F乗りのたつまるさん。

右はR100RS乗りのビリ〜さん。

お二人とも膝が曲がるくらいの足つきなので、安心ですね。

  • エンストの原因と対策

ロペちゃんもエンストするんでしょうか?

きっとふて寝はすると思います。


初心者ライダーでありがちなのが、エンストからの立ちゴケだと思います。


ちなみに、エンストとは

×エンジンストップ

○エンジンストール

です。

失速したことによりエンジンが停止したことを指します。


初心者ライダーに多い勘違いが

×クラッチ操作ミスによるエンスト

と思っている方が多いのですが、実際の原因は

○アクセル操作ミスによるエンスト

なのです。


クラッチ操作が上手に出来ても、エンジン回転数が低すぎればエンストします。

突発的な事態にアクセルを全閉してしまうことが初心者ライダーに多いのです。


クラッチ操作とアクセル操作はセットであることを覚えておくだけで、不意のエンストは防ぐことができます。


では何故、エンストすると立ちゴケしやすいのでしょうか?


①エンストしたことによりバイクのバランスが崩れる

②足をついてバイクを支えますが、バイクはまだ動いているので再度バランスを崩す

③立ちゴケする


慌てて足をついた場所が適切であったとしても、バイクが前に進むと足つき位置が後ろになってしまうから、バイクを支えられず倒してしまうのです。


この写真は、Twitterでフォローさせて頂いているままんさんです。

丁度、停止直前の写真と、停止後の写真があったので見比べてみます。


停止直前では、足を前につこうとしています。

停止後は、お尻の下(1番踏ん張れる場所)に足をついています。


普段は、この動作を無意識でしているのですが、エンストした時はパニクってしまい足を前に出す余裕がないのです。


その結果、バイクを支えられずに倒してしまうのです。

ただし、足を前に出すって意識があれば、立ちゴケは防げる確率が高くなります。



その他の立ちゴケ


マスツーリングでよくあるのが、自分の停止したい場所で止まれなくて立ちゴケすることがあります。


先行車の都合で停止されると、自分の停止位置に浮砂があったり、地面が窪んでいたりして立ちゴケすることがあります。


地面を良く見て停止位置を調整してください。


長距離ツーリングの後で立ちゴケすることもあります。


私も経験があるのですが、ずっと走り続けていると身体が固まってしまい、足が出せなくて“ころん“って立ちゴケしちゃうんです。


笑い話のような立ちゴケですが、結構経験者は多いと思います。


立ちゴケも、いずれ笑い話になりますが、避けられるなら避けて通りたい道です。

落ち着いた行動で回避できることも多いですから。事前にシミュレーションしておいてください。


雨の日はお汁粉が恋しくなるまろうどでした。

制作・協力

池澤 まろうど

バイクの窓口編集部

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