他カテゴリ記事を絞り込んで探す
【遠藤イヅルの名車カタログ】第81回 ホンダ・CB750FOUR
- おすすめコラム
- 2019.08.18
毎週お届けするイラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の名車は、1969年に発売された日本初のナナハン「ホンダ・CB750FOUR」のご紹介です。
■ホンダ・CB750FOUR ■エンジン:736cc空冷4スト2バルブSOHC4気筒
■最大出力:67ps/8000rpm ■最大トルク:6.1kg-m/7000rpm
1969年に登場した、日本初のナナハンが「ホンダ・CB750FOUR」だ。
名車というにはあまりにも言葉が簡単に過ぎるほど、
日本のバイクシーンにとって重要なモデルである。
1960年代、ホンダのバイクで最大排気量だったのは、
2気筒のCB450で、北米市場でも販売を行なっていた。
一方、北米で人気が高かったトライアンフは、
2気筒650ccエンジンを誇っていた。
北米では大きな排気量が求められていたのだが、
トライアンフは、さらに排気量を750ccに増大した
3気筒バイクを開発しているという。
そこで、ホンダはそれを上回る
4気筒750ccエンジンを積んだバイク、
「ホンダ・CB750FOUR」の開発を決めた。
そして1968年秋の東京モーターショーに参考出品でデビューを飾り、
翌年から発売が開始された。
巨大な4気筒エンジンに4本出しマフラーの迫力ある外観は迫力があり、
空冷4スト、4気筒2バルブSOHCエンジンには4キャブレターが奢られ、
67psというハイパワーによって最高速度200km/hを達成。
衝撃を持って迎え入れられたCB750FOURは、
ナナハンバイクでありながら大ヒット作となった。
CB750FOURはモデルイヤーごとにK0、K1……という
通称(1976年までは型式でもあった)がつくが、
中でも製造初年度の「K0」の初期モデルでは、
クランクケースやオイルパンを砂型で鋳造していたことが
特徴だったことはよく知られている。
その後、1975年にカフェレーサー風の「CB750FOUR-II」を追加、
1977年には「CB750FOUR-K」に発展したのち、
1978、フルモデルチェンジして誕生した「CB750K」に
道を譲って生産を終了している。