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【今週のレア車】Vol.160 ホンダAX-1

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  • 2019.04.18

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、今だからこそちょうどいいAX-1です。

AX-1は1987年12月にホンダから発売された新しいタイプの軽二輪です。


街中だけでなく峠道や未舗装路まで、道を選ばず楽しく走れるように考えられた当時は斬新なデュアルパーパスモデルです。スタイルやデザインもオンとオフの両方のエッセンスを取り入れた個性的なものでした。


心臓部に積まれたエンジンは、最高出力29ps/8,500rpm・最大トルク2.6kg-m/7,500rpm、新設計の250cc水冷4サイクルのDOHCの単気筒ですが、これがなかなか評判の良いエンジンで、低・中速行のトルク特性とレスポンスが良く、さらに高回転域でも伸びの良い気持ちのいいエンジンでした。


燃費も平均約30~40kmと良好で熱ダレもなく、壊れたという話もそうそう聞く事がありません。

その他にも前後共ディスクブレーキであったり、軽いクラッチに加え6速のギアもスコスコと入りやすく、小径ホイールによる取り回しの良さなどなど大変乗りやすく扱いやすいという評価だったのです。



それにしては・・・意外なほど売れませんでした・・・。



明確な理由はわかりませんが、当時はまだオンならオン、オフならオフ!と割り切ったバイクの方が受け入れられたのかもしれません。

例えばヤマハのセローは当時の林道ブームにもバッチリはまって、オフロードバイクとして確固たる地位を築きました。

このAX-1のコンセプト、オンオフでちらでも気持ちよく走れるバイクというのがかえって中途半端なイメージを生んでしまったのでしょうか。

(余談ですが、特徴のあるデュアルヘッドライトも好き嫌いが分かれたと聞きます。)



AX-1は2回のマイナーチェンジを受けながら約10年間販売されました。


これだけ長い間販売されたにも関わらず知っている人も少なく、絶対的な流通量も少ないのでしょう、今となっては見かける事もほとんどありません。


それでも、このバイクに乗った事のある人、乗っている人は、そのタフで扱いやすいエンジンをはじめそれこそどこへでも走っていけそうな乗り味を絶賛します。バイクを使って楽しむ「コト」が求められがちな今こそ、そのツールとしてはぴったりなのではないでしょうか?



今回の個体は走行距離3万km弱、年式なりのへたりやヤレはありますので整備は必要ですが、手に入れたら手放したくない1台になること間違いなし!? 

要チェックです♪

好き嫌いの分かれるデュアルヘッドライト。かわいいと思いますけどね(^_^)

実走行です♪高速域での巡航も得意とか?

制作・協力

バイクの窓口編集部

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