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【今週のレア車】Vol.159 ホンダVFR400Z

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  • 2019.04.10

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、ふたつのおめめがかわいらしいネイキッド、VFR400Zです。

VFR400Zは1986年4月にホンダから発売されたV型4気筒バイクです。


ほぼ同時期にフルカウルをまとったVFR400Rが発売されていますが型式は両方ともNC21型、エンジンは先代モデルであるVF400Fに搭載されていたNC13Eを踏襲しました。


もともとVFR400Rは、当時のワークスマシンのRVF400(市販モデルとは別物のTT-F3レーサーの方)のレプリカとして、異形ヘッドライトを組み込んだフルカウルやアルミ製のツインフレームチューブフレームなどを取り入れた先進的なバイクとして登場しました。


そのVFR400Rからフロントカウルやオイルクーラーを取り去り、特徴的な丸型デュアルヘッドライトを装備して、廉価版のネイキッドモデルとして発売されたのがVFR400Zです。


ワークスマシンのイメージを持ちつつ登場したVFR400Rとは異なり、ほぼ同等のスペックを持ちながらどこかコミカルなVFR400Z。やっぱりおめめに見えてしまうヘッドライトのせいでしょうか(?_?)


ワークスマシンレプリカ然としたVFR400Rになぜこういう兄弟車(?)を設定したのかはよくわかりませんが、当時のユーザーも戸惑ったのでしょう、セールス的にはあまり芳しくなかったようです。


その後VFR400Rの方は1987年3月にフルモデルチェンジ(NC24型)、スイングアームを片持ちとするプロアームを採用。

さらに1989年1月にもフルモデルチェンジ(NC30型)と、熟成を重ねていったのに対してVFR400Zの方は1987年に型式はNC21のままエンジンをVFR400Rと同様のものにリファイン、吸排気系、カラーリングの変更程度にとどめ、あとは特に大きな変更もモデルチェンジもなく1991年頃まで継続販売されたのち、その姿を消しました。



VFR400というとどうしても、片持ちのプロアームを思い浮かべる方も多いと思いますが、それイコールVFR400Rです。先ほど記述した通りVFR400ZはNC21型からさほど変化せずその販売を終えた為、プロアームを採用される事もなかったからです。



こうしてVFR400Rとは対照的にひっそりと姿を消したVFR400Zですが、現在はレアなネイキッドバイクとしてその車体のみならずヘッドライト周りのパーツなども高値で取引されるケースもあるようです。


今回の個体は、年式なりのヘタリはあるものの外観には当時のツヤを残しており程度は良さそうです。おいくらまで値がつくか?楽しみな1台です!



VFR400Rについては『バイクの窓口「遠藤イズルの名車カタログ」第23回』 でもご紹介しています。

ご興味のある方はこちら↓からご覧ください♪

https://www.moto-auc.com/report/column/23-vfr400rn...

このライトが一番のチャームポイント!私にはどうしても顔に見えてしまいます♪

VFR400には(K)という教習専用車もラインナップされていました。当時のカタログ「中型免許教習車」の文字が時代を感じさせますね。(現在は普通二輪免許)

制作・協力

バイクの窓口編集部

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