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エンジンの気筒数で何が変わる?中古バイク購入時に覚えておきたいこと

  • バイクのメンテ記事
  • 2018.08.09

自動車やバイクのエンジンにはさまざまなタイプのものが存在し、車種によって性能も大きく変わってきます。エンジンの性能を左右する要因はさまざまですが、その中でも代表的なものとして挙げられるのが気筒数です。気筒数は変わると何が変わるのか、エンジンにどのような影響を及ぼすのかを詳しくご紹介していきます。ぜひ中古バイク購入時の参考にしてみてください。

  • エンジンの「気筒」とは何か?

まず始めに、そもそもエンジンの気筒とは何なのでしょうか。これはエンジンを構成するパーツの一つであるシリンダーのことを指しています。中古バイクを探す際に「気筒」に関心を持ち始めていたら、既にバイクを所有しているか詳しい人の部類に入ってくるでしょう。バイクは知れば知るほど魅力が深まり楽しくなるものです。


さて、本題に戻って説明を続けます。エンジンの内部では気化させたガソリンと空気を圧縮し、点火することによって内部で爆発が起こり、それを原動力として駆動するという仕組みになっています。このときにガソリンと空気を圧縮する装置が気筒であり、車種によって気筒の数もさまざまです。


バイクで一般的な気筒数は、単気筒、2気筒、4気筒などがありますが、気筒数が変わるとバイクの乗り心地や性能、メンテナンスのしやすさも大きく変わってきます。また、1気筒あたりでカバーできる排気量は800ccという限界があるため、車種ごとの特徴やエンジンのバランスを考慮しながら設計されているのです。

エンジンの性能を計るうえで欠かせないのがトルクと馬力です。実はこれらの項目はエンジンの気筒数と密接な関係があるのをご存知でしょうか。

気筒数が少ないエンジンの場合、1つあたりのシリンダーが生み出すパワーが大きく、力強い走りを生みます。そのため、単気筒エンジンは最高速度よりもトルクを重視した走りに向いています。ストップアンドゴーの多い街乗りには最適なエンジンといえるでしょう。


これに対し、気筒数の多いエンジンの場合は単気筒に比べて回転数が増え、最高速度がアップします。スポーツタイプのバイクやクルーザーなど、長距離を移動することを前提として作られたバイクに向いています。

  • 気筒数によって変わるバイクの特徴

気筒数が変わることによって、トルクや馬力以外にどのような点に影響が出てくるのでしょうか。それぞれのケースごとに特徴を解説していきます。


(1)単気筒エンジン

まず、単気筒エンジンの場合はメンテナンス性の高さと燃費の良さが大きなメリットです。シリンダーが1つということは構造も単純であり、オーバーホールもユーザー自身で行うことができます。ショップにメンテナンスを依頼した際も、気筒数によって料金が変わってきます。また、単気筒エンジンの場合は多気筒エンジンに比べて回転数も低いため、その分燃費も良くなります。車体価格も手頃なものが多く、コストパフォーマンスを重視するのであれば単気筒エンジンの中古バイクがおすすめです。


(2)2気筒エンジン

次に2気筒エンジンの場合ですが、250cc~400ccの中排気量で最もバランスの取れたエンジンといえます。最高速、トルクともに単気筒と4気筒の中間に位置しますが、街乗りも長距離もオールラウンドに乗る機会がある場合は2気筒エンジンがおすすめです。


(3)4気筒エンジン

最後に4気筒エンジンですが、長距離のツーリングやサーキットのような場所で走りを楽しむには最適な構成といえます。4気筒エンジンは400ccネイキッドやスポーツタイプのバイクに多く採用されており、国産400ccの中では一般的なエンジンといえます。単気筒に比べてメンテナンスの工賃が高くなったり、燃費が悪くなる傾向はありますが、バイクの醍醐味である走りを楽しむという点においては最もおすすめしたいエンジンといえます。

  • まとめ

エンジンの気筒数は多ければ多いほど性能が高いものであるとイメージする人も多いと思いますが、実は気筒数は多ければ多いほど良いというものではありません。その人のバイクの用途、好みによっては単気筒のほうが良いケースもあるのです。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひあなたにぴったりの中古バイクを探し出してください。

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