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中古バイクのタイヤ交換の目安とは?

  • バイクのメンテ記事
  • 2018.08.16

バイクのタイヤは乗る人の命を預かる重要なパーツの一つです。ゴム素材であるタイヤは、長く乗っているうちに劣化し、ユーザー自身も気づかないうちに寿命が近付いているケースも少なくありません。そこで今回は、中古バイクを購入した際のタイヤ交換はどのような点に注意して見極めるべきなのか詳しく解説していきましょう。

  • バイクのタイヤが劣化するとどうなる?

タイヤの原材料であるゴムは仮に一度もバイクに乗らない状態であったとしても、年数が経過するごとに品質が劣化していきます。初期の劣化ではゴムが固くなり、しなやかさが失われる状態になります。これによって発進時やカーブを曲がる際にタイヤがスリップしやすくなり、特に雨天時などの路面が濡れた状態においては非常に危険です。場合によっては重大な事故を引き起こす要因にもなり得るため、新品のタイヤでない事が多い中古バイクを購入した後はタイヤの定期的な点検やメンテナンスは必要不可欠です。万が一購入の段階でタイヤに心配がある場合は、新しいタイヤに取り換えてもらいましょう。


ゴムの硬化が進んでいくと、やがてタイヤの表面に細かなヒビが入ります。この際、タイヤの表面から少しずつ空気が漏れていくこともあり、知らず知らずのうちにタイヤの空気圧が低下しているケースもあります。さらに劣化が進行すると、走行中に生じるタイヤと路面の摩擦熱によりタイヤがバーストし、走行不能な状態となってしまいます。

このように、バイクのタイヤは自動車と同様に適切なメンテナンスを施さないと重大なトラブルの引き金になることを覚えておきましょう。

  • バイクのタイヤの寿命は?

バイクのタイヤは長年乗り続けていると劣化してきますが、一概に明確な交換時期が定められているものではありません。特に中古バイクの場合は経年数や走行距離はもちろん、バイクに乗る頻度や保管状態、地域ごとの気候の特性などによっても大きく変化してくるためです。


一般的にバイク用タイヤの耐用年数は3~4年程度と言われていますが、砂利道のような悪路を頻繁に走行していたり、普段は屋外にバイクを保管している場合は耐用年数が短くなります。

3~4年という年数はゴムが硬化してくる年数であり、劣化が始まるタイミングと考えると良いです。仮にタイヤの表面にヒビが入っていなかったとしても、安全に乗り続けるには交換することも検討する必要があります。また、最近よくスリップしやすくなってきたと感じる場合であっても早急に交換が必要です。バイクに乗る頻度が極端に少ない場合、乗り心地や異音に気付きにくいものです。できるだけバイクに乗るように心がけ、ごく僅かな変化にも気付けるようにしておくことが重要なポイントでもあります。

  • 劣化以外でタイヤを交換する目安は?

タイヤの寿命以外で交換する必要があるのは、タイヤのスリップサインが出ている場合です。スリップサインとはタイヤの溝にある凸状の印のようなものです。通常の溝の高さよりも数mm程度高い位置にあり、タイヤの表面がスリップサインと同じ高さになった場合はタイヤを交換しなければなりません。


スリップサインは溝の残りを知らせてくれる重要なポイントです。スリップサインが露出した状態でバイクに乗り続けるとバイクのコントロールが不能となり、大きな事故を引き起こす原因になり得るのです。

■まとめ

このように、バイクのタイヤは自然劣化と残り溝の2つのポイントから判断する必要があります。バイクのタイヤ交換は溝がある限り滅多に交換しないというユーザーも少なくありません。しかし、バイクは常に体が露出しており、一歩間違うと重大な事故につながりやすい乗り物です。安全に長くバイクに乗り続けるためにも、愛車のタイヤは定期的に点検し、適切なタイミングで交換するようにしましょう。

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