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【速報】ホンダ CRF1100L Africa Twin 試乗会!「技術解説」編

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  • 2019.12.04

メディア向けに行われた「Honda CRF1100L Africa Twin」試乗会のレポート!今回は「技術解説」編です。

メディア向けに「Honda CRF1100L Africa Twin」試乗会が行われました。


フルモデルチェンジを受けたホンダのアドベンチャーモデルを見て、乗って、開発者に話しを聞いてきましたので紹介します!


今回は「技術解説」をレポートします!

  • コンセプトは「アドベンチャースポーツ」

アフリカツインの歴史を振り返ると、初代のXRV650 アフリカツインは1988年にパリダカールラリー・レーサー NXR750のイメージを継承して「アドベンチャースポーツ」という新たなコンセプトで登場しました。


排気量アップ等の進化をしながら2001年に惜しまれつつ生産を終了しましたが、市場の声に応えて2016年に「True Adventure」のコンセプトで復活したのが従来モデルの「CRF1000L Africa Twin」でした。


2018年には一部変更を行い、ビッグタンクを備えた「Adventure Sports」を追加。


欧州を中心に全世界でヒットし、好調なセールスを記録したモデルとなりました。


2020年モデルの新型「CRF1100L Africa Twin」は従来モデルの開発コンセプトを踏襲しながら、オールニューのフレームと排気量をアップしたエンジンにより、扱いやすさとトータルバランスをさらに高次元に高めたモデルに仕上がりました。


新型を写真で紹介します!尚、全てのモデルにデュアルクラッチトランスミッション(以下、DCT)とMTを設定しています。


アフリカツイン CRF1100L。グランプリレッドの1色を設定。


スタイリングは先代のイメージを継承しつつ、30mm上方に移動したヘッドライトを含むハイマウントのフロントフェアリング、ショートスクリーンとスリムなサイドカバーによって、生き生きとした印象を与えています。


シートレールはアルミ製の別体型になり、このタイプはレッドの塗装が目立ちます。チューブ式タイヤ採用。


CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ ES 。 パールグレアホワイト(トリコロール)。


アドベンチャースポーツに採用のトリコロールは、懐かしさとモダンさを融合したカラーリング。こちらはチューブレスタイヤを採用。


CRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ ES 。 ダークネスブラックメタリック。


シャープな印象のブラックは、電子制御サスペンションの「ES」モデルのみに設定。アドベンチャースポーツはロングスクリーン、大容量フューエルタンク、アルミリアキャリア、ビッグスキッドプレート採用。


以下で詳細を解説しますが、驚きの装備です!

  • 驚きの装備!

(右上から時計回りに)

・オートウインカーキャンセラー採用。アドベンチャースポーツにはヘッドライト下にバンク角に合わせて3段階式に照射範囲が切り変わる「コーナーリングライト」を装備。


・モード選択式ABSは新技術を多数採用し、ブレーキ時の安定感と安心感に寄与。


・出力を向上しながら軽量化をした新設計の水冷直列2気筒1082ccエンジン。DCTはシフトペダルを、MTはクイックシフターをオプションで設定。


・可変排気バルブ採用のエキゾーストシステム。センサー情報によりトルクコントロールを行い、従来の「スリップコントロール」に加え、3段階の「ウィリーコントロール」を追加。エマージェンシーストップシグナル装備。スイングアームを刷新して軽量化。


(右上から時計回りに)

・ハンドルを従来モデル比で22.5mmアップし、使い勝手の良いアップライトなライディングポジションに。アクセルはスロットルバイワイヤの応答速度を向上。

グリップヒーター、ETC2.0、ACCソケット装備。TFT液晶パネルにはApple CarPlayのアプリケーション(ナビゲーション等)が利用可能。Bluetoothにより、スマートフォンやインカムに接続が可能。


・右グリップ側でスターター、キルスイッチに加え、DCTやクルーズコントロール等の選択ボタンを配置。


・左グリップ側スイッチでウインカー、ホーン、各種モードの変更、選択をします。すごいボタンの数です(笑)。


・従来モデルより約20mm幅が狭くなったシートは、足つき性が向上。さらに20mmダウンの調整が可能になりました。ローシートをオプション設定し、標準の830mmからローシート使用時の785mmまで選択が可能です。


リチウムイオンバッテリーを装備し、軽量化とマス集中化に寄与。


ここで、ちょっと休憩(笑)。この日は良い天気に恵まれて撮影日和の一日でした。

  • 好みのセッティングを探してメモリー!

6.5インチTFTカラーディスプレイの表示を説明します。


表示は3つのパターンから選択可能。背景色は自動、白、黒から選べます。


GOLD : 全ての数値情報・モード情報を均一に表示。

SILVER : 速度計をメインに半円グラフでエンジン回転数を表示(下の写真、右下、左下)。

BRONZE : エンジン回転数を重視し、一目で分かるグラフを表示(下の写真、左上)。


写真の「GOLD」表示は、

(上辺左から)

・ブルートゥース マーク

・時計

・外気温


(左側 上から)

・ライディングモード(内側にサイドスタンドインジケーター)

・サブインフォメーションインジケーター


(下辺、丸表示を左から)

・パワーレベル

・エンジンブレーキレベル

・トルクコントロールレベル

・Gスイッチインジケーター(DCT)

・ABSモードインジケーター

・サスペンションダンピングインジケーター(ESのみ)


(右側 上から)

・タコメーター

・ギアポジションインジケーター

・スピードメーター

・燃料計

・水温計


ライディングモード(右上から時計回りに)


・TOUR : 荷物満載時を想定したツーリングモード。

・URBAN : 幅広いライディングニーズに対応したモード。

・GRAVEL : フラットダートを安心快適に走行するモード。

・OFF ROAD : 悪路に対応したオフロード走行モード。


各種のレベル設定は、それぞれのモード内で任意に変更が可能です。


・(右上下)USER1、USER2 : 自分好みのモード設定を二通りで記憶。

・(左下)黒の背景色。

・(左上)キーをオンにした後のオープニング画面。


好みのセッティングを探してメモリーすれば、お気に入りの乗り味でライディングが可能に!


さらにCRF1100L アフリカツイン アドベンチャースポーツ ES は、ショーワ社製電子制御サスペンション EERAを採用。EERAは走行中のサスペンションストローク速度と車両の走行状態に応じて瞬時に減衰力を最適化する優れた応答性を有し、「低速の乗り心地と高車速の安定感」、「オンロード走行性能とオフロード走破性」など相反する走行シーンに求められるサスペンション特性を高次元で両立するシステム。


電動プリロードアジャスターにより、一人乗り、一人乗り+積載、二人乗り、二人乗り+積載の状態を選択可能。USERモードで細かく調整も出来ます。


純正アクセサリー装着車両。アルミ製ボックス、フロントサイドパイプ、フォグランプ等、多数を用意。


Honda CRF1100L Africa Twinの詳細は、下記ページを参照して下さい!

https://www.honda.co.jp/CRF1100L/


次回は「開発者インタビュー&インプレッション」をレポートします!

(取材協力)

本田技研工業株式会社

(株)ホンダモーターサイクルジャパン


(写真・文)

森井智之

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