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ホンダ 新型 CRF250L / RALLY 報道撮影・試乗会 (技術解説編)!
- 最新ニュース
- 2021.01.20
2021年1月13日(水)に千葉県君津市で行われた「ホンダ CRF250L / CRF250 RALLY 報道撮影・試乗会」のレポート(技術解説編)です!
2021年1月13日(水)に千葉県君津市で行われた「ホンダ CRF250L / CRF250 RALLY 報道撮影・試乗会」に参加しました。
この日は、2020年12月17日(木)に発売されたCRF250L / CRF250 RALLY を展示し、両車の試乗車が用意されました。
ニュースリリース
https://www.honda.co.jp/news/2020/2201113-crf250.h...
新型は、従来モデルで好評のオンロードでの扱いやすさはそのままに、オフロードでの走破性を向上させ、トータルバランスに優れたモデルとすることを目標に開発されました。
以下で、CRF250L / CRF250 RALLY の技術解説をレポートします!
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CRF250L
・CRF250L
最初は「名称」について。
新型は、従来モデルから「通称名」の変更を行っています。
旧 CRF250L Type LD → 新 CRF250L
旧 CRF250L → 新 CRF250L <S>
今回より、従来モデルの「LD(ローダウン)」仕様が「スタンダードモデル」となり、前後サスペンションストロークを伸長しシートの厚みを変更したモデルは「<S>」を加えた表記となりました。
シートが低いモデルをスタンダードとし、従来から好評の「オン・オフロードモデル」としてさらに性能を引き上げ、「OnでもOffでも感じる扱い易さ」の向上を目指しました。
開発コンセプトは「ON 日常の便利さ と OFF 休日の楽しさに磨きをかけた "Evolved ON-OFF GEAR" (ONの扱いやすさを犠牲にせずOFF性能アップを狙う)」として、各部を最適化し、ユーザーのニーズに応えています。
写真は「CRF250L <S>」。
スタイリングは世界モトクロス選手権 MXGP参戦のワークスマシン「CRF450RW」(写真)をイメージしてデザイン。
(撮影場所:ウェルカムプラザ青山)
・2020年シーズンで ティム・ガイザー選手が2年連続のシリーズチャンピオンを獲得。
https://www.honda.co.jp/news/2020/2201105.html
「軽量かつスリムな印象とアグレッシブな走り」を予感させる外観。
・カラーリングは、レーシングイメージでオフロードでの走りを直感させる「エクストリームレッド」1色を設定。
・モトクロッサーイメージを追求した薄型LEDヘッドライト採用(従来比 -40mm)で、軽快なハンドリングと均一で広い配光を実現。
・ウインカーは小型で軽量なLEDをフレキシブルラバーでマウント。
新型は「トレール車に求められる最適な剛性と軽量化」を実現するため全てのパーツを見直し。
・フレーム・スイングアームは剛性と軽さを両立。
・車両全体で約6kgの軽量化を実現(ABS無の条件)。
「外装パーツのスリム化でライダーの操作入力と体重移動を容易にした」ライディングポジション。
・ハンドルは「素直な入力操作ができるように配慮」した形状。
・CRF250Lのシート高は従来モデルと同数値(830mm)ながら、最低地上高を210mmから245mmへとアップ。シートレールからの全面変更で足付き性の向上を追求。
・前後のサスペンションストロークを大幅にアップ。
前 200mm / 後 180mm → 前 235mm / 後 230mm。
・座面前方をスリム化し、ライディング時のホールド感を高めた形状に。
・CRF250L <S> は、前後ともに260mmのサスペンションストローク。シート高880mm、最低地上高を285mmを確保し、オフロード走破性を向上。
・シート後部にヘルメットホルダー装備。
249cc 水冷4ストロークDOHC単気筒エンジン搭載。
・エンジンは全回転域で出力・トルクが向上。性能曲線のフラット化により、低回転域から扱いやすい出力特性に。
・ギアレシオは1速から5速をローレシオ化し、6速は快適なクルージングのためハイレシオ化。
・アシストスリッパークラッチ採用で約20%荷重軽減。「街乗り、オフロードと場面を選ばずライダーの疲労軽減・安心感向上」。
・シャープなテールカウルと一体感を追求したテールランプ。
・マフラーはグラスウール廃止。
・前後ブレーキはウェーブ形状のディスクローター採用。
・ホイールリムはブラックアルマイトにポリッシュ加工。
・ABSを標準装備。オフロード走行時にはリア側のABSをオフに出来るモード切り替え機能付き。
・ドリブンスプロケット締め付け部の肉薄化など、各部を軽量化し運動性能を向上。
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CRF250 RALLY
・CRF250 RALLY
基本的な部分はCRF250Lと共通としながらも、ツーリング性能や航続距離を向上。
CRF250 ラリーも、従来モデルの「LD(ローダウン)」仕様が「標準モデル」となり、前後サスペンションストロークを伸長しシートの厚みを変更したモデルは「<S>」を加えた表記となりました。
旧 CRF250 RALLY Type LD → 新 CRF250 RALLY
旧 CRF250 RALLY →新 CRF250 RALLY <S>
写真はCRF250 RALLY <S>。
スタイリングはダカールラリーに参戦するレーシングマシン「CRF450 RALLY」の思想を受け継いだデザイン(写真の車両は旧モデル)。
ホンダはダカールラリー2021でケビン・ベナビデス選手が総合優勝。昨年優勝のリッキー・ブラベック選手が2位に入り、1987年以来の1-2フィニッシュを達成。
https://www.honda.co.jp/news/2021/2210115b.html
写真の車両はCRF250 RALLY 。写真では<S>と比べると車体とタイヤの隙間が狭く見えますが、正直、撮影中はまったく気が付かつきませんでした(笑)。
開発コンセプトは「The Dakar Replica 週末の冒険者へ!」。
・オフロード性能を有したアドベンチャーツーリングモデルとして開発。
CRF250 RALLYの最低地上高は220mm。CRF250 RALLY <s>は275mm。
「250ccクラスの枠を超えた威風堂々とした存在感のあるスタイリング」を実現。
・ウインドプロテクションに優れた大型スクリーンやカウルを装備。
・カラーリングは「エクストリームレッド」1色を設定。
・フレームマウント式の左右非対称 二眼LEDヘッドライト。
・ウインカーは小型で軽量なLEDをフレキシブルラバーでマウント。
・エアロスリット入りナックルガードを標準装備。
・「ライダー上半身への風圧を低減するフローティングタイプ」のウインドスクリーン。
・インナーウエイト&バーエンドによる振動軽減で快適さを向上。
・メーターは速度計文字を大型化したポジティブ液晶デジタル。メーター右横はリア側のABSをオフに出来るモード切り替えスイッチ。
従来モデル同様にライト裏側もデザインして、気分を盛り上げます。
・従来モデルからタンク容量を+2.7Lアップで容量12.8Lとした大型フューエルタンク。CRF250Lとの比較では、+100kmの航続距離を増加。
・シートは専用デザイン。CRF250Lからヒップポイント座面幅とクッション厚を増し、快適性向上。
・シート高 830mm(CRF250 RALLY)、885mm(CRF250 RALLY <S>)。
・ステップにラバーを追加して、振動を軽減。
次回は、試乗&開発者インタビューをレポートします!
Honda CRF250L
https://www.honda.co.jp/CRF250L/
CRF250 RALLY
https://www.honda.co.jp/CRF250RALLY/
(取材協力)
本田技研工業株式会社
株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
(写真・文)
森井智之