バイクを運転していて事故を起こした場合、自賠責保険だけではカバーしきれない可能性があります。そんなときに備えられるのがバイクの任意保険です。
ですが、任意保険の必要性や補償・特約の内容について、理解していない方が多いのではないでしょうか?そこで今回はおすすめのバイク保険とともに、基本的な補償内容や特約の内容などについて解説します。
バイクの任意保険おすすめランキングTOP3
1位 | アクサダイレクトのバイク保険 | 75.9点 |
---|---|---|
2位 | チューリッヒスーパーバイク保険
| 75.3点 |
3位 | 損保ジャパンバイク保険 | 73.3点 |
※ 最新2022年 オリコン顧客満足度®︎バイク保険ランキングを参考にランキングにしています。
1位 アクサダイレクトのバイク保険
- 補償内容が充実している困ったときに頼れるバイク保険
- 事故対応実績が豊富、年間約9万件
- インターネット割引で最大10,000円がお得に
アクサダイレクトのバイク保険もおすすめの保険です。
事故や故障が発生したときに対応するサービス拠点が全国に10,000箇所以上設置されているほか、事故対応実績は年間約89,000件と豊富な実績を誇ります。
保険料は契約者が必要な分だけに抑えることができるので、補償内容と保険料のバランスが良いのも特徴です。
名称 | アクサダイレクト アクサダイレクトのバイク保険 |
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事故対応時間 | 24時間365日24時間365日 |
対人賠償補償 | 無制限 |
対物賠償補償 | 無制限 |
人身傷害補償 | 3,000万円~1億円または無制限 |
自損事故補償 | 1,500万円まで |
無保険車損害補償 | 2億円 |
車両保険 | 一般型、限定型 |
盗難補償 | なし |
特約 | 車両全損時諸費用補償特約、 車両新価特約、 車対車免ゼロ特約、 車内携行品補償特約、 他車運転特約、 被害者救済費用補償特約、 個人賠償責任補償特約、 ファミリーバイク特約、 地噴津車両特約、 搭乗者傷害一時金倍額払特約 |
ロードサービス | 自動的に付帯 |
支払方法 | 月払い、 年払い |
払込方法 | 口座振替、 クレジットカード、 コンビニ |
2位 チューリッヒスーパーバイク保険
- リーズナブルな保険料で無理なく加入できる
- 事故対応も安心
- ロードサービスが充実している
チューリッヒのスーパーバイク保険もおすすめです。ダイレクト型(通販型)の保険であることに加え、リスクを細分化した料金を設定しているため、リーズナブルな保険料で利用しやすいでしょう。
事故・故障の受付は24時間365日対応しており、専任担当者による示談交渉代行にも対応しています。ロードサービスも充実しており、レッカー距離100kmまで無料のほか、修理後の搬送費用を全額サポートしてくれるのもポイントです。
事故発生時にはレンタカーを24時間無料で利用可能なほか、帰宅費用・宿泊費用は限度額無しでサポートしてくれます。
名称 | チューリッヒ保険 スーパーバイク保険 |
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事故対応時間 | 24時間365日 |
対人賠償補償 | 無制限 |
対物賠償補償 | 無制限 |
人身傷害補償 | 3,000万円~1億円または無制限 |
自損事故補償 | 2,000万円まで |
無保険車損害補償 | 2億円 |
車両保険 | 一般型、限定型、全損のみ補償型 |
盗難補償 | あり |
特約 | 車対車免ゼロ特約、 車内携行品補償特約、 他車運転特約、 被害者救済費用補償特約、 個人賠償責任補償特約、 ファミリーバイク特約、 地噴津車両特約 |
ロードサービス | 自動的に付帯 |
支払方法 | 月払い、 年払い |
払込方法 | クレジットカード、 コンビニ、 銀行振込 |
3位 損保ジャパンバイク保険
- 自賠責保険ではカバーしきれないリスク補償
- ロードサービスが充実している
- 示談交渉サービスあり
おすすめのバイク保険の1つが損保ジャパンのバイク保険です。自賠責保険ではカバーできないリスクを保証し、対人賠償・対物賠償・人身傷害補償・自損事故補償など、幅広くカバーしています。
ロードアシスタンス専用デスクに連絡すれば、原則キャッシュレスでレッカーけん引や応急処置を行ってくれます。
名称 | 損保ジャパン バイク保険 |
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事故対応時間 | 24時間365日 |
対人賠償補償 | 無制限 |
対物賠償補償 | 無制限 |
人身傷害補償 | 2,000万、3,000万円、5,000万円、7,000万円、1億円、無制限 |
自損事故補償 | 1,500万円まで |
無保険車損害補償 | 無制限 |
車両保険 | 一般形、限定型 |
盗難補償 | なし |
特約 | 車両新価特約、 地噴津一時金特約、 他車運転特約、 被害者救済費用補償特約、 個人賠償責任補償特約、 ファミリーバイク特約、 人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約、 人身傷害入院時諸費用特約、 車両全損修理時特約、 車内積載動産特約、 車対車自己負担なし特約、 代車等諸費用特約 |
ロードサービス | 自動的に付帯 |
支払方法 | 月額払いまたは一時払い |
払込方法 | 口座振替、クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込 |
バイクの保険とは
バイクを保有する場合は、万が一の事故に備えて保険に加入する必要があります。加入する保険は下記の2種類です。
- 自賠責保険
- 任意保険
自賠責保険
自賠責保険とは、バイクを運転するすべての人が強制的に加入する保険です。
法律によって加入が義務付けられており、未加入で運転した場合は、懲役(1年以下)または罰金(50万円以下)が課せられるため注意しましょう。
自賠責保険で補償される内容は下記のとおりです。
- 傷害による損害に対する補償:最大120万円
- 後遺障害による損害に対する補償:75万円~4,000万円
- 死亡による損害に対する補償:最大3,000万円
- 死亡するまでの傷害による損害に対する補償:最大120万円
自賠責保険に関して理解しておきたいのが、交通事故を起こした原因・責任が自分にある場合に、死傷した相手方の身体に対する補償が行われる性質であるということです。
加えて、自賠責保険の補償額は高額とはいえず、相手に対する賠償を十分に行えない可能性もあります。
任意保険
バイクの任意保険は、自賠責保険ではカバーすることができないリスクを保証するための保険です。
補償内容の詳細については後述しますが、基本的な補償に加え、さまざまな補償・特約を付け加えることができます。
任意保険のノンフリート等級
バイクの任意保険には、ノンフリート等級が設定されています。1等級から20等級の20種類の等級に分かれており、等級に応じた保険料の支払いが必要です。
一方、事故を起こして保険金を受け取った場合は3等級下がり、事故有等級となるため保険料が高くなる仕組みです。なお、20等級まで上がった場合、通常の保険料から63%割引となり、事故有等級でも44%の割引となります。
逆に1等級まで下がった場合は、通常の保険料から64%割増となります。
バイクの任意保険が必要な理由
改めてバイクの任意保険が必要な理由について考えてみたいと思います。任意保険は自賠責保険ではカバーしきれないリスクに備えるために加入するものです。
ここでは下記の2つのパターンでの損害や補償について考えます。
- 相手がいる事故の場合
- 単独での事故の場合
相手がいる事故の場合
まず、相手がいる事故の場合について考えてみましょう。下記のような事故を起こしたと仮定します。
- 交差点を左折した際に、横断歩道を歩行中の男性をひく事故を起こした。
- 男性は転倒して足を骨折した。
- 運転者も手首を骨折した。
- バイクは自走できなくなる損害が発生した。
この場合に運転者が支払わなければならない費用と、保険による補償可能額は下記のようになります。
支払う費用 | 自賠責保険の補償額 | 任意保険での補償額 |
---|---|---|
相手のけがの治療費(25万円) | 25万円 | 25万円 |
自分のけがの治療費(20万円) | ー | 20万円 |
バイクの修理費(35万円) | ー | 35万円 |
合計金額(80万円) | 自己負担額は55万円 | 自己負担額は0円 |
※あくまでも一例であり、けがの治療費などは実際とは異なります。あくまでも目安として認識してください。
上記の例では支払う必要がある費用の合計金額が80万円になったのに対し、自賠責保険ではそのうち25万円しか補償できないことがわかります。
単独での事故の場合
次に単独での事故の場合を考えます。下記のような事故を起こしたと仮定します。
- 2人乗りで走行中に滑って転倒した。
- 運転者は足首を骨折、同乗者は肩を骨折した。
- 倒れた場所が踏切で通行人が非常停止ボタンを押し、電車の運行を止めた。
この場合に運転者が支払わなければならない費用と、保険による補償可能額は下記のとおりです。
支払う費用 | 自賠責保険の補償額 | 任意保険での補償額 |
---|---|---|
同乗者のけがの治療費(35万円) | ー | 35万円 |
自分のけがの治療費(15万円) | ー | 15万円 |
電車を止めたことによる損害賠償(200万円) | ー | 200万円 |
合計金額(250万円) | 自己負担額は250万円 | 自己負担額は0円 |
※あくまでも一例であり、けがの治療費などは実際とは異なります。あくまでも目安として認識してください。
この場合では自賠責保険で補償されることはなく、全額自己負担で支払う必要があります。
今回紹介したのはあくまでも例ですが、人身事故では5億円、物損事故では1億円を超える高額の賠償が発生したケースがあり、リスクがないとは言い切れないでしょう。
理解しておきたいバイク保険の補償や特約
バイクの任意保険で補償できる内容は多岐に渡ります。ここでは、保険の主な補償内容と付与できる特約の内容について紹介します。
- 対人賠償補償
- 対物賠償補償
- 人身傷害補償
- 搭乗者傷害補償
- 自損事故補償
- 車両保険
- 無保険車傷害補償
- 対物超過修理費用補償
- 他車運転特約
- 車両積載動産特約
- 弁護士費用特約
対人賠償補償
事故によって相手にけがをさせたり、死亡させたりしたときに、相手やその親族に保険金が支払われる補償です。
そのため、相手に支払う必要がある金額すべてをカバーできるケースが多いです。注意点としては、事故の相手に保険金を支払う保証であり、相手が親族や自分の子どもである場合には保険金は支払われません。
対物賠償補償
事故によって相手の携行品や物品などを破損した場合に、修理費用や交換費用として保険金が支払われる補償です。
またこちらも、相手や他人の品を破損した場合の補償なので、自分のバイクの修理費用や家族相手の事故の場合は、保険金は支払われません。
人身傷害補償
事故により自分や同乗者がけがをしたり、死亡したりした場合に保険金が下りる補償です。契約しているバイク以外に乗っていて事故が発生した場合でも、当事者が本人や家族の場合には保険金が支払われる特徴があります。
搭乗者傷害補償
契約しているバイクに乗車中の事故で、自分や同乗者がけがをしたり、死亡したりしたときに保険金が下りる補償です。支払われる金額は、けがの症状や部分、死亡した場合など事前に設定された金額となります。
自損事故補償
単独事故や自分の過失が10割となるような、費用請求する相手がいない場合の事故が発生した場合に保険金が下りる補償です。
対象となるのは自分または搭乗者のみで、けがの症状や部分、死亡した場合など、事前に定義された金額が定額で支払われます。
車両保険
バイクでの事故や災害などで保有するバイクに修理が必要になった場合に、修理使用が保険金から支払われる補償です。事前に設定されている金額を上限にして、実際に掛かった金額が支払われます。
無保険車傷害補償
相手がいる事故で自分がけがをしたり、死亡したりした際に、事故の相手に賠償支払いの責任があるのに支払われない場合に自身の保険から保険金が支払われる補償です。
事前に設定された金額を上限に、事故相手の自賠責保険によって賠償される金額を差し引いた金額が支払われます。
対物超過修理費用補償
相手がいる事故で、相手のバイクなどが破損して修理費用を支払う必要があるケースで、対物賠償での補償額を超えてしまう場合に保険金が下りる補償です。
相手のバイクを破損させた場合、対物賠償で支払われるのは原則として法律上の時価となります。
修理費用に40万円かかったとしても、時価が20万円だった場合は20万円しか補償されないため、残金を自分で支払う必要に迫られます。
他車運転特約
契約者が契約している以外のバイクで事故を起こした場合に保険金が下りる特約です。
この場合、借りたバイクの保険を利用するのではなく、自分が加入している保険から保険金が支払われるようにするのが特徴となります。
車両積載動産特約
契約者がバイクで事故を起こした際に、スマートフォンや腕時計など携行品を壊してしまった場合の損害を補償できる特約です。基本補償には含まれていないため、別途特約を付与する必要があります。
弁護士費用特約
相手がいる事故を起こした場合、示談交渉を行う必要があります。その際、示談交渉を弁護士に委託した際に発生する費用を保険金から支払えるようになるのが弁護士費用特約です。
バイク保険の選び方
最後にバイク保険の選び方について解説します。具体的には下記の項目に注目して保険を選びましょう。
- 補償の内容・範囲を決める
- 複数の保険会社の保険料を比較する
- 金額が変わらない場合はサービス内容をさらに比較する
補償の内容・範囲を決める
バイク保険は、補償の内容や範囲を重視して選びましょう。
バイク事故などに対してどれくらいの補償で備えるのかを考え、それに見合った保険を選択することが重要です。
複数の保険会社の保険料を比較する
いくつかの保険に目星がついたら、各保険の保険料を比較しましょう。ただし、補償内容が重要になるので、保険料の安さだけで選ばないようにするのが大切です。
金額が変わらない場合はサービス内容をさらに比較する
補償内容や保険料が変わらない場合は、付帯するサービスの内容を比較します。事故対応力の高さやロードサービスの充実ぶりなども見逃せないポイントとなります。
バイク保険の保険料を安くする方法
補償内容が重要であるとはいえ、保険料の負担はできるだけ抑えたいものです。そのような場合は下記のポイントを意識しましょう。
- 補償対象を絞る
- インターネットで契約する
- バイク保険の等級を引き継ぐ
保険料を抑えたい場合は、補償対象を絞るようにしましょう。例えば、契約者が30歳以上で契約者しかバイクを運転しない場合、補償年齢を30歳以上の補償に設定することで保険料は低くなります。
また、インターネットで契約するのも有効です。新規契約をインターネット経由で行うことで、保険料が割引になる保険があります。気になっている保険にインターネット割引がないか確認してみましょう。
等級によっては保険料が割り引かれるケースもあるので、必ず確認しましょう。
まとめ
今回はおすすめのバイク保険が補償の特徴などについて解説しました。バイクを運転する場合には自賠責保険の加入が必須ですが、それだけでは万が一の場合に補償しきれない可能性があります。
バイクの任意保険に加入することで、事故や故障についてもしっかり備えることができるでしょう。本記事を参考に、あなたに合ったバイク保険を探してみてください。